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二子玉川駅

【検証】松戸が東の”ニコタマ”になった日……がきた?(1/2)

日の出ずる街 ニコタマ!

東急田園都市線沿線の街・二子玉川。”ニコタマ”の略称でも知られるこの街は、もともと、ハイソなファミリー層には根強い人気がありました。2011年の複合施設”二子玉川ライズ”の開業、2015年の楽天の本社移転、そして環境に配慮した街の認証(米国グリービルティング協会によるLEED認証)において日本初で認定されるなど、まちづくりにおいても近年、より一層プレゼンスを増しています。

都内に異変あり!渋谷DOWN、東京UP、秋葉原の猛追。鉄板の横浜。

都内で、遊ぶ・働く街といえば、一般的に山手線の西側、とりわけ四谷より西のイメージがありませんか?つまり副都心といわれている新宿、渋谷や池袋に加え六本木に代官山などです。一方で、近年は都内のエリアに少しづつ変化が起きてるように感じます。
 図1は、JR駅の乗車人数を比較したものです。1999年ではトップ3は新宿・池袋・渋谷の山手線西側の副都心が独占。それが2014年では、渋谷が5位に転落し、東京が3位。また、高田馬場や上野といった西東のハブ駅がランク外になり、新たに東のハブとして秋葉原が浮上しています。順位は変わらないものの、新宿・池袋は減少傾向、東部エリアの新橋、東南部の品川は上昇傾向にあります。つまり東京23区西部の副都心エリアの勢いが、東へと移動しているのです。

図1 JR駅別日次平均乗車人員数(1999⇨2014) データ元:JR東日本 http://www.jreast.co.jp/passenger/

実際この十数年、墨田区押上にはスカイツリーが立ち、清澄白河には日本で初めてのブルーボトルコーヒーの店舗が。上野北側の谷根千エリア(谷中・根津・千駄木)は外国人観光客にも人気で、CoolJapanの発信基地・秋葉原は言うにおよびません。他にも品川や大手町の再開発に、日本橋や神田などをふくむCETエリア(CentralEastTokyo)の盛り上がりなど、話題に事かきませんよね。
今、東京の東側が熱い!というより東側に存在感が戻ってきたんです。もともと、江戸時代から昭和にかけては、現在東部と言われているエリアこそ、東京の中心地でした。言うじゃありませんか?”中央区”って。

二子玉川と松戸を比べてみる

ここで一つの仮説です。”二子玉川と松戸、じつはよく似てるのでは?”
千葉県柏が”東のシブヤ”を僭称していることは(千葉県民には)よく知られた事実ですが、松戸もじっくりみれば二子玉川と共通点がいくつもあるような。すなわち”東のニコタマ”と呼ばれてもいいのではないでしょうか。二子玉川と松戸、どれだけそっくりなのか検証してみましょう。

(それなりに)おなじ距離!二子玉川と松戸

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図2 東京駅⇨二子玉川駅・松戸駅まで

二子玉川と松戸は、東京駅を挟んでちょうど南西と北東の対称位置、直線距離ではほぼ同位置にあります。そして居住地としてはもっとも大切な通勤時間。それぞれ路線は……
・二子玉川が、東急田園都市線(半蔵門線直通)
・松戸が、JR常磐線(快速は上野を抜け品川へ、各駅停車はなぜか千代田線直通となり代々木上原方面へ)
通勤時間はそれぞれ以下のようになります。(平日朝8:00出勤と仮定した最短時間)

・二子玉川駅(8:01)⇨永田町(8:25)⇨徒歩5分⇨赤坂見附駅(8:30)⇨東京駅(8:39)合計38分
・松戸駅(8:03)⇨東京駅(08:33)合計30分
 利用サイト:Yahoo!Japan路線情報

23区内の二子玉川が近いのはあたりまえですが、江戸川をこえた先にある松戸は、昨年始まった上野東京ラインのおかげもあり、意外に時間がみじかく二子玉川以上のアクセスを誇っています。”東のニコタマ”説が現実味を帯びてきました。

リバーサイドという点は全く同じ!?多摩川と江戸川

次のそっくりポイント。二子玉川と松戸はどちらも一級河川に沿ったリバーサイドタウンです。

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二子玉川駅から多摩川をのぞむ

二子玉川駅から見渡せる多摩川は、東京都と神奈川県の境界線でもあります。以前は玉川といわれており今もその名前を地名に残してますね。

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江戸川の土手は市民のお気に入りスポット

逆に東京都と千葉県の県境を流れるのが、同じく一級河川の江戸川。どちらの川も自然が豊かで、住人の憩いの場所にもなっています。川岸の街っていいですよね。
また、どちらも宿場町としての歴史をもつ場所でもあります。水戸街道の宿場町として、有名なのが松戸宿。大山街道の宿場として栄えたのが二子玉川の南の高津区。ちょっと外れますが、それぞれ矢切の渡し・二子の渡しという歴史的な交通システムもありました。

 歴史豊かな公園も全く同じ!?

二子玉川には、駅からすぐ近くに二子玉川公園があり昼間はベビーカーの若いお母さんで賑わっています。多摩川の河川敷に隣接しており、日本庭園「帰真園」も併設されています。

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二子玉川公園内の日本庭園「帰真園」

日本庭園のある公園といえば、じつは松戸にもあります(!)。戸定が丘歴史公園は、重要文化財に指定されている戸定邸のある松戸市民の憩いの場所。四季折々の植物を楽しみながら、散歩するのも楽しそうです

戸定邸写真

重要文化財「戸定邸」

これは、もはや同一都市といってもいいのでは…?

楽しくウインドウショッピング!キラキラ感対決

松戸伊勢丹

松戸伊勢丹

松戸には1974年に開店した伊勢丹があり、30年以上街のランドマークとなっています。伊勢丹からのびる通りを伊勢丹通りといい小さなお店が密集。他にも駅ビル西側にアトレが、駅東口前にはプラーレ松戸があり、ショッピングには事欠きません。

玉川高島屋SC

対して、二子玉川。ランドマークはもちろん老舗の玉川高島屋。さらに……大型ショッピングモールにオフィスビル、タワーマンションも含む二子玉川ライズに、モールには話題の蔦屋家電もオープンしています。

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……なんですか、この圧倒的なキラキラ感。二子玉川ライズ、ちょっとライジングしすぎじゃありませんかね。

気になる家賃相場は……?

 一番重要なのはやっぱり家賃ですよね。二子玉川と松戸がどれだけ近いのか、調べてみました。
■1DK
二子玉川  9.21万円
松戸    6.26万円

■3LDK
二子玉川  23.75万円
松戸    10.25万円

利用サイト:不動産・住宅情報サイトHOME’S(2016.3.12時点)
シングル向けの1DKでは1.6倍の差、ファミリー向け3LDKではなんと2倍以上の差がつく結果に。さすがニコタマ、高級感では及ぶべくもない…。

結論

と、最後で圧倒的差をつけられたような気もしますが、家賃相場は二子玉川にくらべ松戸はかなり低い。よくいえば、”東のニコタマ”的なポテンシャルのわりに、まだまだ評価されておらず住むにはコスパの良い街ってことではないでしょうか?東京の東側がどんどん面白くなっていくこれから、今のうちにチェックしておくと良いかもしれませんよ!

最後に「ホントに”東のニコタマ”なの?」という方にイベントのご案内!MAD Cityでは、松戸の街歩きイベントを4/2(土)に開催します。詳しくは以下のイベントページをご覧ください。(2016/03/14)

続きはこちら

著者プロフィール

Jun Naito

Jun Naito

2016年1月よりMAD Cityプロジェクトに参画。オウンドメディア「MAD City.jp」の企画・マーケティング・ライティングに関わる。万事コスパよくして楽しいコトに一点集中するライフスタイルを研究中です。

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