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古民家の中庭で開催されたハンドメイドマーケット「おこめのいえ手創り市」
先日、松戸で開催された「おこめのいえ手創り市」へ行ってきました。おこめのいえ手創り市は、昔、お米屋さんとして使われていた大正の面影を残す古民家の中庭で開催されるハンドメイドマーケットです。
名前のとおり手作りのものだけを集めたイベントで、雑貨だけではなく、野菜やお菓子など幅広いジャンルの手作り商品を扱っており、作家自身が自分の商品を売ることを基本としているそうです。
さっそく、イベントが始まる11時に、会場である『古民家スタジオ 旧・原田米店』へ足を運んでみると、古民家のまえに行列ができていました。
ハンドメイド商品は、いわゆる工場で大量生産される既製品とちがって、1点ものだったり品数に限りがあるので、お目当ての作家の商品をゲットしようとお客のほうも真剣なんですよね。
ちなみに、先日、東京ビッグサイトで開催されたmineのハンドメイドマーケットは14万人の観客動員を見込んでいたそうで、世間ではハンドメイドの人気はますます高くなっています。
さて、おこめのいえ手創り市に話をもどすと、会場である『古民家スタジオ 旧・原田米店』は、普段、現代アーティストたちのアトリエとして使われていて気軽に足を踏み入れることはできないのです。
そこが会場として一般開放されるというだけで、「おこめのいえ手創り市」はテンションがあがるイベントだったりします。
いざ魅惑の古民家へと足を踏み入れると、祖父母の家へ遊びに行ったときのような古い建物と敷地の奥へと続く長い道の景観に、なんともノスタルジックな気分になります。
そして、中庭のいたるところで、多くの作家さんたちが自分たちの作った商品を販売していました。
今回は40名を超える作家さんが出店しているようで、時間をかけてみないと全部見ることができないほどの出品数です。
種類も、子供の洋服や動物のブローチ、大人のアクセサリー、蜂蜜やお菓子、カレーなどじつに様々で、敷地を歩き回って見てまわるだけでも楽しめます。
それにしても、いざ中に入ってみると『古民家スタジオ 旧・原田米店』の庭は入り口の通路は狭いものの、そこを抜けると玄関前に広いスペースがあり多くの人たちで賑わっていました。
また、子連れの主婦がベビーカーでも入れるように、ベビーカー置き場が中庭に用意されていたり、アトリエである部屋を使って授乳室があったりと、ハンドメイドが好きな女性に楽しんでもらいたいという主催者側の気配りが見えますね。
部屋の中では、子供たちを対象としたワークショップも開催されていました。
さらに、玄関前の広場から細い道を抜けると、突然視界が開けて、家が1軒建てられそうな広大な敷地があらわれました。
まさか、古民家の奥に、こんな贅沢な空間があるとは思いませんでした。
広場は、コの字型に高層マンションに囲まれていて独特な景観になっているのですが、イベント参加者はベンチやテーブルで昼食を食べたり、ハープの生演奏を楽しんだりと、普段入れない空間をみんなで楽しむことができるような工夫がされていました。
こういうのは、まさに他のハンドメイドマーケットにはない、このロケーションならではの空間づくりになっていていいですね。
次回のおこめのいえ手創り市は、2106年7月31日(日)に開催される予定です。今回は拡大版ということなのでスケールが違うのかもしれませんが、地域の古民家で開催されるハンドメイドマーケットに足を運んでみてはいかがでしょうか。
提供元:「松戸NOTE」
著者プロフィール
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higashikubo
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2014年3月から松戸に住み始めて、2015年11月に松戸の情報サイト「松戸NOTE」を、プライベートでスタートしています。
普段は、インターネット業界でマーケティングや分析の仕事をしています。
松戸に住んでる人たちが、ちょっと自慢したくなるようなお店やイベントを見つけては取材して記事にしていく予定です。
http://matsudonote.com
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