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松戸のシビックプライドの種をブレストでアイデア出ししてみた(前編)
前回記事はこちら
松戸市の魅力を発信!松戸市のシティプロモーション担当にどんなことをやっているのか聞いてみました。
- 松戸のまちづくりを考えようトークVOL.2を開催しました 「松戸の街を楽しくするためのアイデアを誰かと語りたい」 「松戸には住んでいないがまちづくりに関心がある」 「MAD Cityの活動に興味がある」…etc。 今回イ...more
松戸のシビックプライドの種を見つける
松戸って東京からアクセスが良く、子育てもしやすいまちなのに、まちのイメージが良くないんですよね。治安が悪そうというか。だったらこの悪いイメージを払拭して、「住みたいまち」にするためにはどうすればいいのか?柏や北千住といった、そこそこ存在感のある商業都市が隣接している状況で、松戸のまちの魅力やポテンシャルって一体なんだろう?そこでキーになるのがシビックプライドの醸成です(シビックプライドって何?)。松戸のまちづくりを考えようトークVOL.2の後半では、松戸のシビックプライドになりうる”種”を参加者全員がブレストして意見出ししました。
松戸のシビックプライドになりうるコンテンツは、実は色々あります。左上から:根本壁画通り(画像引用元)、伊勢丹松戸店(画像引用元)、とみ田のラーメン(画像引用元)。左下から:西口公園のトイレがアート作品に(画像引用元)、国の重要文化財で徳川昭武の別邸・戸定邸(画像引用元)、宇宙飛行士・山崎直子さん(画像引用元)。
4つのグループに分かれてブレスト
参加者5、6名くらいが一つのテーブルを囲み、松戸に住んでいる人、住んでいない人それぞれですが、松戸のシビックプライドの種を思い思いにポストイットに書いていきました。
松戸のシビックプライドの種は、どんなものがあるんでしょうか?
そして画用紙にポストイットを貼り付け、各グループがそれぞれ発表して、参加者全員で意見をシェアしました。どのグループでもだいたい出てきていたのは、江戸川や、古い団地(常盤平団地など)、駅・路線の多さ、PADADISE AIR、などでした。
4つのグループ全部で出てきたのは「江戸川」でした。
建築・景観
それでは意見出しの結果を細かくご紹介しましょう。まず「建築・景観」は誰からも可視かつ体験可能なため、まちのランドマークとして印象に残りやすいです。松戸ビル最上階の元回転式レストランや常盤平団地のスターハウスなどは、一目見たら忘れない優れたデザインです。国の重要文化財に指定されている戸定邸(徳川慶喜の弟・昭武の別邸)は、江戸時代の歴史を感じさせてくれます。
- 伊勢丹松戸店
- 松戸ビル
- 常盤平団地
- 松戸市民会館
- 戸定邸
- 夜景
松戸ビルは1974年に完成した地上20階、地下2階建ての高層ビルです。最上階の特徴的な円形部分は、かつて回転式レストランとして営業していました。
自然・土地
江戸川や坂川など昔からこの土地に流れる河川、矢切の渡し、台地と低地が入り組んだ地形など、「自然・土地」は松戸のまちのベースとして、唯一無二の個性を放っています。松戸駅から徒歩約10分で行ける江戸川の河川敷は、地域住民の憩いの場として愛されています。松戸は東京から近い割に(松戸駅から東京駅まで最短約24分)、自然もそこそこ多いという、いいとこ取りなまちとも言えます。
- 江戸川(サイクリングできる土手、カヌー大会、夕日が綺麗)
- 地形(江戸川、坂川、駅、山?)
- 様々な水路がある
- 坂川がここ10年くらいできれいになった
- 川が気持ち良さそう
- 東京都の近くで、そこそこ土臭いまち(矢切の渡し)
- 台地と低地のコラボ
- 東京からの近さと自然の多さ
江戸川には広大な河川敷が広がります。河川敷でBBQ、とても気持ちいいですよ。
フード
松戸のグルメといえばラーメンの激戦区です。3年連続で東京・ラーメン・オブ・ザ・イヤー大賞を獲得した中華蕎麦とみ田を筆頭に、兎に角、むさし野、ラーメン二郎などなど美味しいラーメン・つけ麺屋がたくさん出店しています。でもラーメンだけではないんです。ディープな飲み屋がそこかしこにあったり、”パン好きの聖地”とまで言われるパン屋ツオップがあるなど、多彩です。松戸は二十一世紀梨の原産地ですし、矢切ねぎは松戸の特産として全国的に知られています。
- 中華蕎麦とみ田
- 兎に角
- むさし野
- ラーメン二郎
- ディープな飲み屋
- ツオップ(パン好きの聖地)
- 梨(二十一世紀梨の原産地)
- 矢切ねぎとあじさいねぎ(Wねぎ)
- 松戸南部市場
千葉県内最大級を誇る松戸南部市場は、首都圏500万人の台所をカバーする総合物流拠点として発展してきました。(画像引用元)
フェスティバル・イベント
松戸まつり、松戸宿坂川献灯まつり、松戸神社祭礼など、松戸のお祭りはとても盛り上がります。昔から松戸に住んでいる方、大型団地に引っ越してきた子育て世代とその子供達も一緒に参加するので、まちの一員として一体感を得る絶好の機会です。また、古民家スタジオ旧・原田米店の中庭と裏庭で、だいたい隔月で開催されているハンドメイドマーケット・おこめのいえ手創り市(通称コメイチ)は、毎回行列が出来るイベントです。そして最近はコスプレイベントが開かれたりするなど、松戸のまちに新しい一面を見せてくれています。なお、松戸のイベント情報はこちらをチェック。
- お祭り
- おこめのいえ手創り市(コメイチ)
- コスプレイベント
- フロール・ヂ・マツド・セレージャ(市内にあるサンバグループ)
毎回多くの人で賑わう松戸を代表するイベント「コメイチ」。おいしい野菜、ハンドメイド雑貨、手作りスイーツなどを販売しています。(画像引用元)
松戸のシビックプライドの種はまだまだたくさん!
松戸のシビックプライドの種はまだまだたくさんありますので、次回記事でも引き続きご紹介します。(後編へ続く)
(2016/10/28)
著者プロフィール
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funahashi taku
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空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/
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