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AAPA連載 VOL.1「ほぐして、つなぐ。からだを動かすコラム」

はじめまして! 6月から(MAD Cityで)始まった、『ほぐして、つなぐ。からだを動かす時間』で講師を担当します、AAPAの永井美里(Nagai Minori)です。

このクラスは、自分のからだをゆるめて余計な力を抜くこと、人と一緒にからだを動かす楽しさに触れることを、誰もが気軽に体験できる場です。普段、自分たちの北千住のスタジオで行っている「リリース」と「コンタクト・インプロ」のクラスの内容をもとに、講師の2人(AAPAの上本・永井)が考えたプログラムを紹介していきます。

「リリース」と「コンタクト・インプロ」は、私がイギリスの大学のダンス学部で学んでいたときに知ったダンスのテクニックです。ただどちらも、ダンサーやパフォーマーに限らず、普段の生活のなかで誰もが持ちあわせている「からだ」や「動き」への意識を深めていくことにつながる、普遍的な要素を持ちあわせています。

そのためこのクラスでは、ダンスを踊ってみるということではなく、その普遍的な「からだ」や「動き」にフォーカスを当てて、紹介していきます。なので、誰でも気軽に参加してもらって大丈夫です。

・・・とは言っても、実際のところ、クラスではどんな内容をやるのか?? 気になりますよね。

なので今回のコラムでは、クラスのなかで行う、私なりの視点で「からだをほぐすこと」をテーマにまとめた「リリース」のエクササイズの一部を、紹介してみたいと思います。
クラスのことがすこし気になるなーと思った方、ぜひ読んでいただけるとうれしいです!

「リリース」ってなに?

「リリース」は、からだの余計な力を抜いて、からだ本来の自然な動きと力をひきだすテクニックです。
余計な力を抜くことで、柔らかくしなやかに動くことができ、そこから大きな動きを生み出していくこともできます。

リリースの根本にあるのは、「release」という言葉にある「(握ったもの・固定したものを)放つ、離す、解く」という意味です。「からだが固い」「肩がこっている」などの感覚は、誰でも身に覚えのあることだと思います。この固さやこりは、筋肉がからだを特定の形に支えるために、収縮して、固く握ってしまっているような状態です。

リリースのエクササイズでは、そういった固さやこりなど、日々の暮らしの中で自分が無意識に身に着けてしまっている余計な緊張をほぐしていけるように、自分のからだに働きかけていきます。
そして、からだのもつ構造と重力との関係性を、自分のからだを使って体験していくことで、感覚を通して学んでいきます。

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私が留学中に学んだ先生の言葉で、今も自分のなかで大切にしている、『the body has its own intelligence. so … let it go.』という言葉があります。日本語に訳すと、『からだはからだの知恵をもっている。だから、からだにゆだねて動いてね』という感じでしょうか。
最後の『Let it go』は、行くままにゆだねる、動くままにさせる、などの意味で使われる言葉で、最近は「アナと雪の女王」の主題歌で『Let it go』が「ありのままで」と訳されて歌われているので、日本でもなんとなく感覚的に伝わりやすくなった気がします。

他に『Listening to the body』、『からだを聴く』、という表現もよく使われます。
頭で考えるのではなく、からだの知恵に自分をゆだねて動いていく。
自分がすでに持っているイメージや情報ではなく、からだが感じていることをそのまま受け取ることを大切に、ということをこれらの言葉は教えてくれます。

そのためリリースのエクササイズでは、まずは「呼吸」と、からだの「重さ」に、意識をむけていきます。
どちらも誰もが、常に無意識に行っている運動で、「流れる」動きをするものです。

落ち着いた状態で、呼吸に意識をむけてみると、自分のからだがふくらんだり、しぼんだり、風船のように動いているのを感じることができます。呼吸に意識をむけることで、少しずつ内側から、からだの空間を見つけていきます。

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そして自分のからだを、「呼吸」や「重さ」が流れる通り道としてとらえて、からだの中を通っていく感触から「動き」を生んでいきます。

以前、「動き」という漢字は「重さ」の「力」です、と教えてもらったとき、はっとしました。
正に言葉の通りで、いまさらながら日本語って興味深い…!と思いました。

ほぐして、つなぐ。からだを動かす時間』では、この「重さ」の流れから動きが生まれてくることを実感してもらうために、普段の「立つ」姿勢を見なおすことにつながる、「ロールダウン/ロールアップ」と呼んでいるエクササイズを行います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回のコラムでは、「ロールダウン/ロールアップ」について詳しく紹介したいと思います。

(vo2へ続く)

永井美里|Nagai Minori

1983年生まれ。6歳よりバレエを始め、英国ミドルセックス大学ダンス学部でコンテンポラリーダンスを学び、2006年に卒業。帰国後、2007年よりAAPAの創作活動に参加。現在は北千住の「日の出町団地スタジオ」を拠点に、ダンスの面白さを地域に向けて広く伝えていくために活動中。また港区の保育園へのアーティスト派遣事業のコーディネーターも行っている。http://minori.aapa.jp/

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