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【PARADISE STUDIO 滞在レポート】 滞在レポート vol.8  AAPA vol.3

松戸駅前のパチンコ屋さんの上に、元ラブホテルの跡地を活用したクリエイティブスペース「PARADISE STUDIO」が誕生しました。ここに現在、ダンスユニット、演劇ユニット、藝術大学の研究室という3組が滞在しています。
そんな彼らの日常を彼らの言葉で紹介するPARADISE STUDIO滞在レポート。

vol.8は、PARADISE STUDIOで居住しているAAPA(アアパ/ Away At Performing Arts)さんのレポートです。

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■八柱での「green drinks 松戸」

3月2週目。松戸に帰ってくる日々も、段々と日常のこととして慣れていきます。PARADISE STUDIOを最初に案内してくれた殿塚さんから、新京成沿線にあるオーガニックレストラン「CAMOO(カムー)」で「green drinks 松戸vol.26」をやるよーとのお知らせが。
「green drinks」は世界中で開催されているグリーンやサステナビリティをテーマにした飲み会で、松戸では、MAD Cityプロジェクト、Slow Coffee、CAMOO 、晴れる家cafeが協力しあい、「自給自足できる街」をテーマに活動しているとのこと。
今回はシンプルに集まった面々で、みんなで交流する飲み会ということで、はじめての新京成に乗り、松戸から4駅の「八柱」へ。

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松戸駅には、自分たちのスタジオがある北千住までの行き帰りでいつも乗るJR常磐線のほかに、津田沼までをつなぐ新京成線が乗り入れている。松戸は新京成の終点になるので、東京方面に行く用事しかなければ、乗らずに終わってしまう路線だ。
電車に乗ると、新京成はJRよりローカルな感じ。ちょっと近くの大きな駅まで買い物に行くとき、子どもが習い事に通うときなど、バスに乗るような感じで使われている電車。自分の実家もそういう路線の駅のすぐ裏だったので、なつかしい。

そして八柱駅から歩いて5分ぐらい、目指すオーガニックレストラン「CAMOO」に到着。さっそく集まった面々でテーブルをかこみ、飲み会がスタート。

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「まずはCAMOOさんで普段から提供されている、自家栽培の有機野菜など様々な素材でつくられた食事、厳選された飲み物をどうぞ-。」
ということで、いろいろ皆で注文し、出てきた料理とお酒がどれも美味しい!
テーブルをかこみながら、いいかんじに和んできたところで、green drinks 松戸がどんな活動を行ってきたか、スライド付きでの紹介タイム。

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これまでに田んぼや畑、お寺など様々な場所で行われてきた体験イベントの様子が紹介されるなかで、green drinks 松戸がテーマにしている「『自給自足できる街』についても、あらためて紹介がありました。
ここでの『自給自足』は、「都会から離れて、衣・食・住なんでも自分の手でつくる」ということではなくて、それぞれが自分のできること・得意なことを持ちより、人とつながっていくことで、「みんなで自給自足できる街にしていく」、そんな暮らし方とのこと。

その話の延長で、八柱が地元でもあるCAMOOオーナー&シェフの淳さんがセッティングした音響によるDJに、パティシエ 湖天波さんによるフラメンコギターを聴かせてもらい、日々の営みとしてのオーガニックレストランと、音楽ライブやgreen drinksのようなイベント、その両方を形にできる場を通じて、お店を訪れたひとに、豊かで多彩な時間を提供していこう!というCAMOOの皆さんの心意気を存分に感じることができました。

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そのあとの自己紹介タイムでは、様々なひとたちが集まってきていることを知ることができ、みんなとても暖かく、素敵な人たちでした。
自分たちもリクエストをもらって淳さんのDJとセッションする形で踊らせてもらったり、green drinks松戸のメンバーによるメッセージをのせたラップがあったり。最後までおいしい食事とお酒に囲まれて、しあわせな夜でした。

■PARADISE STUDIOの「部屋」

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八柱から仮住まいをしている松戸のPARADISE STUDIOの部屋に帰ってきて、「部屋」での日々の暮らしを続けながら、しばらくしてこの日のことを思いだし、こうして書いているのですが、この日のことからは、皆がそれぞれの道を歩いている都市の賑わいとは別に、長くともに生きてきた家族や仲間が集まる賑やかな場所に自分の居場所がある喜びが、浮かんできます。

それは自分にとって、「家」のような「街」、あるいは「街」という名の「家」、ということかもしれない。
そう、自分たちはまず、街に住むことを始めることができる「家」を探さないといけないのです。
「家」の大事さ。
そのことに、あらためて目を向けていこうと思いました。

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