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DMM.make AKIBAのウェブサイトより

想像したものは作れる!メイカーズムーブメントの現場「工作室アルタイル」

メイカーズムーブメント

近年、メイカーズムーブメントの波が日本にもやって来ています。よく引き合いに出されるのが3Dプリンター(立体物を表すデータをもとに樹脂などを加工して造形する装置のひとつ)ですが、3Dプリンターもメイカーズムーブメントの一つの象徴に過ぎません。3Dプリンターの他にも、UVプリンターやレーザーカッター、CNCカッターなど、デジタル工作機械が普及し始めていて、渋谷のFabCafeや秋葉原のDMM.make AKIBAなどでは、実際に使ってみることが出来ます。

かつては、消費者が普通に購入できる商品というのは、「大量生産に見合うこと」「大量流通に見合うこと」「消費者の目にとまること(広告、または最寄り店舗での販促を通して)」という三つの関門をくぐり抜けなければならなかった。
しかし、工業機械の小型化・デジタル化とインターネットの普及が「工業の個人化(パーソナルファブリケーション)」を促進した結果、「欲しいものは自分たちでつくる」メイカーズ・ムーブメントが始まっている。

メイカーズ・ムーブメントが日本にもやって来る!

秋葉原に“モノ作り”の拠点となることを目指して2014年11月にオープンした「DMM.make AKIBA」。総額約5億円の最新鋭機材を導入し、スタートアップや起業志望者に開放しています。

秋葉原に“モノ作り”の拠点となることを目指して2014年11月にオープンした「DMM.make AKIBA」総額約5億円の最新鋭機材を導入し、スタートアップや起業志望者に開放しています。(画像引用元)

第3の産業革命

メイカーズムーブメントの火付け役とも言えるのが、アメリカ誌WIRED元編集長でベストセラー「ロングテール」「フリー」で知られるクリス・アンダーソンが、2012年9月(日本語版は10月)に上梓した「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」です。一言でいうと、情報化やグローバル化の影響により、ものづくりの小規模化・個人化が起こっているのです。もはや、大規模工場に労働力や機械を集約して生産力を向上させた第2次産業革命とは違い、第3の産業革命と表現されるほどです。

メイカームーブメントには、三つの大きな特徴がある。(中略)①デスクトップのデジタル工作機械を使って、モノをデザインし、試作すること(デジタルDIY) ②それらのデザインをオンラインのコミュニティで当たり前に共有し、仲間と協力すること ③デザインファイルが標準化されたこと。おかげでだれでも自分のデザインを製造業者に送り、欲しい数だけ作ってもらうことができる。また自宅でも、家庭用のツールで手軽に製造できる。これが、発案から企業への道のりを劇的に縮めた。まさに、ソフトウェア、情報、コンテンツの分野でウェブが果たしたのと同じことがここで起きている。

(必読本)クリス・アンダーソン「MAKERS [メイカーズ] 21世紀の産業革命が始まる」

「想像したものは作れる」。そんな時代の流れが来ています。

「想像したものは作れる」。そんな時代の流れが来ています。(画像引用元)

工作室アルタイル

そして、そんなメイカーズムーブメントの現場がMAD Cityエリア内にあるんです。それが、2014年7月にオープンした「工作室アルタイル」です。松戸駅西口から徒歩9分、川沿いの飲食店街という立地にあります。アルタイルは、何でも自分で作ってみようというDIY精神のもと、「裁断」「研磨」「塗装」「縫製」「プリント」「撮影」などの作業がワンストップで出来るレンタルものづくりスペースです。UVプリンターやレーザーカッター以外にも、バンドソーやベルトサンダー、ミシンなどもあり、ものづくりに関わるあらゆる作業に対応可能な場所です。

工作室アルタイルでは紙、木、アクリル、金属、布などの材料をDIYで加工出来ます。

工作室アルタイルでは紙、木、アクリル、金属、布などの材料をDIYで加工出来ます。(画像引用元)

松戸にまさかこんなデジタルDIYものづくりのお店があるなんて驚きです。この場所からどんな製品が生まれているのか、置いてある機械や設備はどんなものなのか、店長さんはどんな方なのか、そもそもなぜ松戸でお店をオープンさせたのか、などなど気になることはインタビューで聴いてきました。ぜひ次回の記事もご期待ください!(アルタイル代表の佐々木さんへのインタビュー第1弾記事は2016年3月18日に公開予定)

工作室アルタイル

住所:〒271-0077 千葉県松戸市根本89-1
連絡先:TEL 050-7114-0439(代表:佐々木さん)
営業時間:11:00 – 20:00(最終受付19:00)
(営業スケジュールはこちらからご確認ください)
工作室アルタイル(ウェブサイト)
工作室アルタイル(Twitter)

(なお、サムネイル画像はこちらのサイトから引用させていただきました)

(2016/03/11)

著者プロフィール

funahashi taku

funahashi taku

空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/

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