ホーム > MAD City とは
MAD City とは
千葉県松戸市の松戸駅前で行われている、民間企業によるまちづくりのプロジェクトです。これまでの再開発手法によらない、「人」によるまちづくりを行っています。必要なタイミングで必要な層を誘致し、自発的なアイデアやアクションを引き出すことでまちを変えてきました。2010年のプロジェクト開始以来、4年を経て150人以上のクリエイティブ層を誘致してきました。
MAD Cityは半径500mの円を主な範囲としており、ロゴは地図を模しています
ビジョン
開始以来、MAD Cityで暮らすうえでの価値観を表す、以下のビジョンを掲げています。その多くは実際に実現したり、あるいは実現しつつあります。
・クリエイティブな自治区をつくろう。 ・刺激的でいかした隣人をもとう。 ・地元をリスペクトし、コラボを楽しもう。 ・変化を生み出そう。新しいルールを発明しよう。 ・仕事場も住居も、DIY精神で自由に創造しよう。 ・河辺でも通りでも駅前でも、街を遊びつくそう。 ・東京のみならず、世界とどんどんつながろう。
サービス
MAD Cityでは主に以下の活動を行っています。
お部屋の賃貸
MAD Cityを盛り上げてくださる方々の誘致を目的に、改装可能など個性的なオリジナル物件を松戸駅前で賃貸しています。
→物件を探す
暮らしのサポート
賃貸サービスの入居後には、暮らしをより豊かで魅力あるものにするために、さまざまなサポートをご提供しています。 →9つの暮らしのサポート
施設運営
入居者層や共有ルーム配置などのデザインに配慮しながら、複数の拠点施設を運営しています → madcity.jp「運営施設」をご覧ください
イベントスペース運営
拠点施設のうち、外部にも開放されたイベントスペースとして「FANCLUB」を運営しています →FANCLUB
イベント/レポート情報
MAD Cityで開催されるイベント告知や、実施したイベントのレポート情報などをお知らせしています。イベントの機会にぜひMAD Cityにお越しください。 →イベント
コラム
MAD City入居者や、サポーターによるコラム記事の掲載・連載を行っています。多様な入居者たちにご注目ください。 →連載・コラム
ビジネスサポート
MAD City入居者の事業活動をポップアップストアスペースの提供などで支援しています。また入居者とともに新規事業の創造にも取り組んでいます。 →MAD City Gallery
SNSでの配信
MAD Cityのリアルな情報の発信として、Facebook・Twitter・instagramの配信をしています →参加する
スタッフ
MAD CityのMADだなと思うところ
江戸川の河川敷。いろいろな意味で松戸宿と松戸とMAD Cityを象徴していると思う。
web : http://compoundinc.jp/
MAD CityのMADだなと思うところ
初めて入ったいい雰囲気の喫茶店の女将さんにすね毛を褒められたことがあります。 絶妙なセンスの良さと動物的本来的なコミュニケーションという、MAD Cityならではのおもてなしだと思いました。
運営会社
参考資料
海外ではアーティストやクリエイターが、大都市における高額な家賃や過密な環境を嫌い、活動の拠点を郊外へ移すケースがよく見られる。この数年、東京でもそうした動きが起こりつつあり、マッドシティ(=千葉県松戸市・松戸駅前周辺)が創造の場として注目されている。
松戸駅周辺は東京・大手町へ30分以内でアクセスできる利便性にも関わらず、街の中心部でも隙間を見つけられる。
しかも、駅から10分歩けばカヌーを楽しめる自然豊かな江戸川の河川敷に出られる。さらにマッドシティが特別なのは、独自の創造的なコミュニティが生まれている点である。
クリエイティブな人種が、いち早くこの街の可能性を嗅ぎとり集まりはじめている。
これまでクリエイティブシティを標榜する都市は、施設優先の発想だった。しかし、立派なミュージアムを建設すれば、都市がクリエイティブになるわけではない。大事なのは創造性を高め合えるコミュニティをつくること。
あなたがもしユニークなアイデアを思いついたら街ですぐに仲間たちにシェアし、そのアイデアを膨らませ進化させることができる。マッドシティは発想を交流させるのに適度な人口密度だ。創造性の好循環があるコミュニティづくりこそが、クリエイティブシティの本質である。
自由な発想、オープンマインド、自立心、顔の見える関係。このエリアはこれらを大切にできる創造環境づくりを進めている。
松戸市の人々には、江戸時代に水戸街道の宿場町として栄えた伝統がある。
人々の往来が日常的であったため、新しいカルチャーを受け入れる寛容性をもっている。 住民自治にも積極的で、常識に縛られない自由さと自立心をもつ商店主などはアーティストやクリエイターの良きメンターになってくれる。
また街中にはDIY 精神を発揮してアトリエや事務所、住居に改造できる物件が豊富だ。駅前や公園、河川敷などの公共空間・オープンスペースでアートや音楽などのイベントも開催できる。今後、マッドシティには多くのクリエイティブパーソンが移り住み、日本に新しい可能性をもたらすだろう。
さあ、「創造する人のホームタウン」を一緒につくろう。
-「まち」をもういちど共有しよう-
皆さんの頭の中で、地方の「まち」の風景を想像してみてください。 古くからの家や雑居ビルと、新しいマンションが混在して建ち並び、部屋のなかで人々が暮らしています。 道路には車や通行人が行き交い、商店街には地元店やチェーン店があり、そこで働く方々がいるでしょう。 その風景のなかにある家や部屋や、車や仕事について、シェアハウス、カーシェア、ワークシェア… 多くの領域で所有から「共有」に注目が集まる時代になりました。 モノや資源をただ消費する社会への違和感が広がるなかで、 自分の獲得が誰かからの収奪を意味するゼロサム競争を離れたい、 日々の生活のなかで出会う他人との交流をもっと大切にしたい、 そういった人間的な欲求が高まり「共有」が見直されているのだと思います。 さて、部屋も家も、車も仕事も、多くの共有が語られるいま、私たちは新たに「まち」の共有を掲げます。
家や車と違い、まちはもともと共有されているものだ、というご意見があるかもしれません。 しかし私たちは、いつしか、まちはこれっぽっちも共有されなくなってしまった、と考えています。 私有と公有の境界に無関心が陣取り、まちの様々な要素が個々に点在するだけの状況になっている。 駅と家庭を繋ぐだけで、不法看板や客引きが溜まり放題の駅前広場や道路も、 マンション新住民と、旧来からの地元住民と、お互いが乖離したコミュニティも、 メンツがずっと変わらず高齢化がすすむ町内会や商店街、そして地域のお祭りも、 これまで育まれてきた地域独自の歴史や伝統、文化、そういった土着の情報も、 地方において、それらが共有されているとはとても言えない。それが現実ではないでしょうか?
「まち」をもういちど共有し直そう。 まるで、そこに新しい「自治区」を再建するかのように。 まちなかの道路を封鎖し、隣人が自由に集まり楽しむイベント会場として使ったり、 幽霊屋敷のような建物を、お金はなくてもアイデアあるクリエイターの拠点にしたり、 地元の年長者が語る明治以前の歴史をヨソ者の新住民と共有し、まちの未来を構想する …例えばそんな状況をつくる。 まちを共有し直すことは、そういった未来を、改めて創造しようという試みです。 それは不易流行、つまり古き良き文化を継承することでもあるはずです。
まちのあらゆる要素を、改めて共有する。古くて新しい、まちのあり方を実現する。 私達は千葉・松戸駅周辺のMAD Cityでこのような「タウンシェア」に取り組みます。 ぜひ一度、もしくは…これからも日常的に、MAD Cityにいらしてみてください。 2012年春、MAD City(マッドシティ)より。