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CONCERT!! vol.9 レポート
音楽にまつわるできごとを研究/実践する集団「おっとり社」主催のコンサート。
おっとり社(http:ottr.cc)は、北千住の古民家を改装したオルタナティブスペース「おっとり舎」を
運営していた集団。音楽家や建築家のチームで、WEBをはじめ、駅前のデッキや映画館の下など、
さまざまな場を舞台に音楽にまつわる出来事を考察、実践しています。
—
今回来日したホワン・パラ・カンチーノは、松戸の根本という地区の自治会長にご協力いただき、
なんとご本人のビルの管理人室!をお借りして、滞在させていただきました。
約一週間の間、管理人室にスピーカーやミキサーを持ち込み、名古屋や都内で公演を行いつつ、研究・制作活動に取り組みました。
さらに、今回のコンサートのリハーサル用に、ビルのワンフロア!も貸していただき
三味線奏者の田中悠美子さん、ヴォイスパフォーマーの足立智美さんも交えて共同制作を行いました。
©冨田了平
前回のコンサートに引き続き、天丼・関宿屋さんの2Fにある席亭 宇をお借りしてコンサートを行いました。
地元を巻き込んでのコンサート企画ということで、地域の方々が多くいらしてくださいました!
©冨田了平
当日は、ギターやコンピュータを用いたホワンと、
三味線奏者の田中悠美子さん、ヴォイスパフォーマーの足立智美さんとでコラボレーションを行いました。
緊迫感のある繊細な音から、誰もが驚く展開?まで、
白熱したパフォーマンスを披露していただき、観客一同大盛り上がり。
©冨田了平
©冨田了平
その他、コンピュータ音楽の大和田俊や、
尺八、フルート、電子楽器、打楽器の特殊な編成のバンドアワーハウスが出演しました。
出演者の方も、一般的な即興演奏の企画にはなかなか来ないような世代のお客さんが
たくさん集まっていたことに驚いていました。
©冨田了平
また、関宿屋さんにはこの日のためにライブ用特別メニューを開発してもらいました。
おいしい天丼がなんと700円、煮豚丼と焼き鳥丼は500円!です。
老舗の天丼屋さんの新メニューとあって、クオリティーは非常に高いです。
おかげさまで、売れ行きも上々でした
※ちなみにこのメニュー、普段も1Fの関宿屋さんで食べられるようになったそうです・・・
続々と海外からライブをしたいという問い合わせが来ているので、
今後も内容をより充実させながら、継続していきたいと思っています。
次のコンサートもお楽しみに!
———-<以下は事前の告知時の記事になります>———-
毎度おなじみのおっとり社プレゼンンツのコンサートのお知らせ!
前回に引き続き、松戸が誇る純和風空間・席亭 宇を舞台に、
オランダからコンピュータ音楽家のJuan Parra Cancinoをゲストに迎え、
ヴォイスパフォーマーの足立智美、義太夫三味線演奏家の田中悠美子の三者による共演を行います。
天丼を食べながら畳の上で音楽を楽しめるのは、ここしかない!
日時:2011年04月24日 (日) 18:30〜22:00
料金:1,500円
出演:足立智美, 田中悠美子, Juan Parra Cancino, アワーハウス, 大和田俊
音響:三浦実穂 (Rinky Dink Studio)
会場:席亭 宇
アクセス:千葉県松戸市本町7-2
JR常磐線松戸駅 西口から徒歩3分
協力:株式会社まちづクリエイティブ, 関宿屋, 津田ビル
企画 / 主催:おっとり社
–
プロフィール:
足立智美|Adachi Tomomi
パフォーマー/作曲家。ヴォイス、各種センサー、コンピュータ、自作楽器によるソロ演奏、音響詩、舞台音楽など幅広い領域で活動し、ヤープ・ブロンク、ニコラス・コリンズ、高橋悠治、坂田明、一柳慧、カール・ストーン、飯村隆彦、伊藤キム、猫ひろしらと共演。またインスタレーション作家、映像作家としてもキ ャリアがあり、非音楽家との大規模なアンサンブルのプロジェクトもおこなう。テート・モダン(ロンドン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、STEIM(アムステルダム)から香港の床屋、ケルンの地下道まで世界各地のありとあらゆる場所で公演をしている。また2007年にサントリー・サマー・フェスティヴァルでジョン・ケージの『ユーロペラ5』の日本初演の演出をてがける。2009年から2010年までACCの助成でニューヨーク滞在。CDに足立智美『ときめきのゆいぶつろん』(nayarecords)、足立智美ロイヤル合唱団『yo』(Tzadik)などがある。
http://www.adachitomomi.com/
Photo © 2004 Koh Okabe
田中悠美子|Tanaka Yumiko
東京藝術大学音楽学部楽理科、同大学院で音楽学を専攻。文楽の4世野澤錦糸、女流義太夫の竹本駒之助、の各人間国宝に義太夫三味線、義太夫節を師事。鶴澤悠美の名前で女流義太夫の三味線弾きとして活動し、1990年度芸術選奨文部大臣新人賞受賞。2009年、義太夫節保存会会員として重要無形文化財総合認定。現在、国内外における現代音楽作品の演奏、即興演奏、シアター作品におけるパフォーマンス、ダンスとのコラボレーションなど、実験的な表現活動を通して、三味線や日本の声の可能性を追究中。2004年ソロCD ‘tayutauta’リリース。2006年アジアン・カルチュラル・カウンシルのグラント取得および2008年度文化庁新進芸術家海外留学によりNYでパフォーミングアーツに関するリサーチ、パペットシアター製作の研修を行う。2009年編著本『まるごと三味線の本』上梓。2010年12月、ミュージック・パフォーマンス’tayutauta’発表。
http://www.japanimprov.com/ytanaka/ytanakaj/index.html
Juan Parra Cancino|ホワン・パラ・カンチーノ
チリ出身の作曲家、コンピュータ音楽演奏家、ギタリスト。オランダ、ハーグのソノロジー研究所で作曲を学ぶ。電子 音楽、マルチメディア作品を手がけ、パフォーマーとしてもリチャード・バレットやフランシス=マリー・ウィッティ らと共演。ヨーロッパ、南北アメリカの多くのフェスティヴァルに出演する。コンピュータとパーカッションによるア ンサンブルThe Electronic Hammerメンバー。ギタリストとしてはロバート・フリップが設立したギター・クラフト に参加。現在はオランダ在住で新世代を担うコンピュータ音楽家として注目を集める。
アワーハウス|Our House
石田多朗 × 伊藤寛武 × 黒田慧 × 庄子渉 × 角銅真実による5人組。
エレクトロニカ、邦楽、ジャズ、電子音楽と互いに異なったバックグラウンドを持つ。
古典・集団即興・新曲と、時代や地域を通過しながら、思わず目を見開くような音の出会いを探求する。
http://d.hatena.ne.jp/ourh0use/
大和田俊|Owada Shun
1985年栃木県生まれ。音楽家。
コンピュータを用いた演奏、作品制作を行う。
東京藝術大学音楽環境創造科を卒業し、現在同大学美術研究科先端芸術表現専攻在籍。
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