ホーム > 連載・コラム > DIYリノベーションって何?―2015年が「DIYリノベーション元年」である3つの理由―

  • DIYリノベ

DIYリノベーション

DIYリノベーションって何?―2015年が「DIYリノベーション元年」である3つの理由―

空き家の増加

人口は減る(2019年をピークに全国の世帯数が減少)、一方で新しい住宅供給は進み(2014年度の新設住宅着工戸数は約88万戸)、すでに2015年時点で全国の空き家は約820万戸にも及びます(全国の空き家率は13.5%)。人口減少への対応や空き家の活用、中古住宅流通市場の整備が進まないと2033年には全国で空き家が2,150万戸、空き家率は30.2%にまで広がってしまうという調査結果も出ています。つまり空き家の増加は社会的な課題なのです(空き家の何が問題なのか、リスクは何かは以下の記事をご覧ください)

中古住宅流通市場整備の動き

そもそもこれだけ空き家が増加した背景には、税制などを通じて新築住宅建設を促進してきた国の住宅政策があります。しかし、最近は国も対策を進めていて、「いいものを作って、きちんと手入れをして、長く使う」住宅市場を実現しようと取り組んでいます。国土交通省において新成長戦略(平成22年6月18日閣議決定)に示された「中古住宅・リフォーム市場の倍増」に向けて平成24年3月に「中古住宅・リフォームトータルプラン」が策定されました。中古住宅の価値評価の基準を変えようという動きや、各方面に散逸している不動産関連情報の集約化を進めたり不動産価格の透明化を図る動きDIY型賃貸借契約という新しい賃貸借契約の形態を巡る動きなど、少しづつ中古住宅流通市場整備の動きが前進しています。

これまでは、どんな物件であれ、住宅の価値は毎年一定の割合で下がっていき、築25年~30年でゼロになっていました。
そうではなく、ここが壊れていたらマイナス何点、劣化していたらマイナス何点というように、一律の査定項目を定めて物件ごとにきちんと評価しましょうと、そういう方向に動いているんです。早ければ2015年から、遅くともおそらく数年のうちには、その査定項目を使った評価の仕組みがスタートすることになると思います。
良い物件を安く買えるのは今だけ!? さくら事務所 長嶋修さんが語る、住宅市場“激変”の兆し。

国土交通省の中古住宅流通市場整備に向けた取り組み。

国土交通省の中古住宅流通市場整備に向けた取り組み。(画像引用元)

空間に生活を合わせるのではなく、生活に空間を合わせる「DIYリノベーション」

このように社会全体の住宅市場の流れは、スクラップアンドビルドの繰り返しから空き家や中古住宅、既存建物を活かして価値をつくることへと移行してきています。そして、今ある物件のポテンシャルを発揮させるために、他でもない居住者自身が主体的に新たな空間づくりに参画するリノベーションの意義が高まっています。つまり、今ある物件を居住者自身が自らのライフステージに合わせて更新し続けることが重要だと考えます。MAD Cityではこの「DIYリノベーション」関連のイベントを多数行っています。

そこで私たちは、この「DIYリノベーション」を始めました。
空間設計から改装施工まで、依頼者が参画し体験できるプログラムを用意することで、居住者自身が自らのライフステージに合わせて「更新しつづけられる部屋づくり」を提供します。
「DIYリノベーション」を通して、空間に生活を合わせるのではなく、生活に空間を合わせられる、居住者自身によるつづく世界の実現を目指します。
「つづく世界」をつくる。まちづクリエイティブ>WORKS>リノベーション事業

MAD Cityでは「学ぶ」「描く」「一緒につくる」という3つのコンセプトの下、「DIYリノベーション」に取り組んでいます。

MAD Cityでは「学ぶ」「描く」「一緒につくる」という3つのコンセプトの下、「DIYリノベーション」に取り組んでいます。(画像引用元)

理由1「情報環境」DIYリノベーションに関する情報がインターネットに溢れている

インテリア&リフォームまとめ情報サイト「iemo」の、DIYリノベーションの記事にある「欲しい暮らしは自分でつくる!自分で編集する理想の暮らし」は、まさにDIYリノベーションの真髄を言い当てています。誤解をおそれずに言えば今年は「DIYリノベーション元年」と言えます。その理由を3つにまとめます。
1つ目の理由のポイントは「情報環境」です。つまり現在はDIY改装可能な賃貸物件ばかりを扱った不動産ポータルサイト(MAD City不動産DIYPDIY不動産など)や
、DIYリノベーションで必要な材料や道具を気軽に購入できるECサイト(R不動産tool boxDIY-TOOL.COMなど)、DIYリノベーションに関する動画やブログ(MAD City.jpSMILE HAPPY SWEET HOMEなど)など、役立つ情報がたくさん存在しているからです。人気検索ボリュームがわかるGoogleトレンドで「DIYリノベーション」と検索すると2015年6月が一番値が高く、次に高いのが1月です。これは今年に入って特にDIYリノベーションが社会で関心を集めているということがわかります。そしてパソコンはもとよりスマホの普及も相まって、こういった情報へのアクセスの敷居が格段に下がったことも大きいと思います。DIYリノベーションに限りませんが、これだけ情報が溢れていれば、興味や関心のあることを深く掘り下げることでその分野についてかなり詳しくなれます。

MAD Cityの公式サイトでは改装可能な賃貸物件の提供から、暮らしに役立つアイデア、DIYな生活情報、イベント情報などを発信しています。

MAD Cityの公式サイトでは改装可能な賃貸物件の提供から、暮らしに役立つアイデア、DIYな生活情報、イベント情報などを発信しています。(画像引用元)

理由2「技術」DIYの技術を学ぶワークショップやリアル店舗の増加

2つ目の理由のポイントは「技術」です。DIYリノベーションに関する情報を得た後は、それを実際に具現化していく作業が必要になります。そこで実際に大工さんペンキ塗り職人さん壁紙貼り職人さんなどのプロの技術を教わるワークショップが今年、次々と企画されています。例えば、MAD CityのDIYリノベ体験ツアーや大阪府堺市の泉北ニュータウン茶山台団地のDIYリノベーションスクール(DIY R SCHOOL)はプロの指導の下、ワークショップの参加者たちがDIYリノベーションに必要な技術を学んでいきます。他にも今年4月に、リアルDIY店舗である「DIY FACTORY 二子玉川店」がオープンし、2014年4月にオープンした「DIY FACTORY OSAKA」に続き2店舗目で初の東京進出となりました。

greenz.jpに掲載されたMAD Cityが手掛ける「DIYリノベ体験ツアー」のレポート記事。

greenz.jpに掲載されたMAD Cityが手掛ける「DIYリノベ体験ツアー」のレポート記事。(画像引用元)

理由3「空き家対策」空き家対策の文脈で国もDIY型賃貸借契約を後押し

3つ目の理由のポイントは「空き家対策」です。今年5月に空き家対策特別措置法が完全施行され、全国の自治体で空き家対策が本格化していきます。そして国土交通省では空き家対策の文脈で昨年、DIY型賃貸借契約のガイドラインを作成し、今年になってより具体的に、DIY型賃貸借契約を活用するにあたっての資金調達の方法や協議・合意すべき内容についての考え方を整理したものがまとまりました。つまりこれは、借主が自費でDIYによる修繕や改装を行う代わりに、貸主は修繕を行わず現状有姿のまま貸す(ただし賃料は相場より安い)というDIY型賃貸借契約を国として促進していこうということの表れです。

DIY型賃貸借契約の活用に向けて国土交通省も取り組みを始めています。

DIY型賃貸借契約の活用に向けて国土交通省も取り組みを始めています。(画像引用元)

MAD CityではDIYリノベーションに取り組んでいます

MAD Cityでは「学ぶ」「描く」「一緒につくる」という3つのコンセプトの下、DIYリノベーションに取り組んでいます。DIYリノベーションに関する情報は以下をご覧ください。

「DIYリノベ」に関連するコラムのまとめ
DIYリノベーションに関するお問い合わせ

著者プロフィール

funahashi taku

funahashi taku

空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/

関連記事

d567a1f312d43f12de35baca2fca6c10-750x745

MAD Cityが提供する18のサポート(その3)改装すると退去時むしろオトクになる「改装キックバック」

不動産事業はまだまだ進化の余地がある 人口・世帯数の減少や空き家の増加、インターネットの発達やテクノロジーの進化などにより、不動産事業のあり方も大きく変化しつつあります。たとえば入居者による改装やDIYリノベーションが可...more

8290104996_a5d22ceb41

賃貸マンションで暮らしをシェアしよう!シェアハウス一日体験「ワンデーいろどりマンション」レポート

築40年のレトロな大規模分譲マンションの6部屋を、改造・DIY自由なシェアハウスとして運営していくいろどりマンション!しかも各部屋ごとに「ダイニング」や「DIY」といったテーマを決めて入居者の方を募集するというおまけ付き...more

フランスのインテリアは、フィルタ - ダウンロードフリーの写真

DIYでナチュラルインテリアにするためにおすすめの素材7つ

ナチュラルインテリア、お好きですか?わたしはかなり好きです。白が多めのフレンチカントリー、木の質感にあふれるカントリーナチュラル、アンティーク感のあるジャンクなインテリア、いろいろあります。が、ナチュラルインテリアはどれ...more

diy_mokuzai

DIYにぴったりな木材講座

さて、いざDIYを始めよう! といっても何からはじめたらいいか分からないですよね。まずは相手の事をよく知る事から。ということで、今回は材料の中でも手に入れやすく、加工しやすい「木材」をテーマにお話します。 木材といっても...more

16070010084_b496f16f0d_k

原状回復ってなあに?DIYするときの注意点をまとめました

不動産屋さんで「原状回復」、というときは、借りた物件を退去するとき借りたときの状態にして大家さんに返す、ということを指します。でも賃貸物件って一度借りると数年は住みますから、当然借りたときと同じ状況でお返しするのが難しく...more

25441434810_c1458bdba2_o

【体験レポート】「DIYリノベ」の解体ワークショップ

ピカイチのDIYマンション「いろどりマンション」 2016年3月12日(土)に、MAD City「DIYリノベ」体験ワークショプが開催されました。その舞台となったのが、MAD City 物件のなかでもピカイチのDIYマン...more

DIYリノベーションって何?―2015年が「DIYリノベーション元年」である3つの理由―

千葉県・松戸駅前のまちづくり「MAD City(マッドシティ)プロジェクト」の公式サイト。改装可能な賃貸物件の提供から、暮らしに役立つアイデア、DIYな生活情報、イベント情報などを発信しています。

Copyright Machizu Creative Co., Ltd. All rights reserved.
まちづクリエイティブ

AddThis Sharing