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green drinks 松戸 vol.9 レポート
自給自足できる街をテーマに2011年5月から毎月1回開催されているgreen drinks 松戸。2012年は「○○をつくろう!」をテーマに掲げ、少しでも自給力を高めることを目指していきます。
そのvol.9を㈱まちづクリエイティブが管理運営するホームパーティスペース「ルシーナビル7F」で「街にクラブをつくろう〜みんながDJ、みんなでイエーイパーティ〜」と題し開催しました。
■音楽のある暮らしっていいね!
参加者のみなさんと一緒にクラブをつくろう、という今回の企画。参加者自身がDJでありバーテンでありダンサーになるという、真のホームパーティをつくることが目的です。まずはオーガナイザーの殿塚より企画のきっかけをお話しします。
これまで音楽にはあまり関心が無かったという殿塚。ですが仕事として松戸アートラインプロジェクトの音楽イベントに関わったことがきっかけで音楽の素晴らしさを感じ始めます。「渋さ知らズ!さんのライブに参加してから、いつもはパソコンやipodでしか聞いていなかった音楽をちょっと大きめのスピーカーでかけるようになりました。朝コーヒーを飲むときにもBGMをかけるようになったり、自分の暮らしに音楽がどんどん入ってきました。」
そんな殿塚が抱える悩みはクラブに行った時に「恥ずかし過ぎて踊れない」ということ。一方で、DJやダンスに興味があるのも事実。そんな自分のような人がきっとたくさんいるはずだと思った殿塚は「だったら一回初心者を集めて、慣れている人に聞けばいい」という単純な企画を思いつきます。
「自分らしく遊べる音楽スペースを自分たちでつくりだそう」そんな想いから今回の企画はスタートしました。
■クラブの楽しみ方を聞いちゃおう。DJとカクテルとイエーイの3講座
ということで、今回のゲストは(一部マニアにとっては相当)豪華です。DJ担当はオーガニックレストランCAMOO店長、伊藤淳ことDJKIN。カクテル担当はかつてホテルマン時代にお酒の作り方はひと通り覚えた、現MAD Cityのツアーガイド行政翔平。イエーイ担当はクラブが大好きな女子大生(当時)前川千保の3名。彼らにそれぞれ、DJ、カクテル、そしてイエーイ(音楽へのノリ方)を教わります。順にその講座内容をご紹介しましょう。まずはDJ講座から。
「自宅では出来ない大音量で曲を聞き、踊り楽しむのが最大の醍醐味。」とクラブの魅力を語るDJKIN。
そのためかける曲は、はっきり言ってなんでもOK。皆が知っている懐かしい曲、これはレアだぞ!と自慢げに流す曲、自分の伝えたいメッセージが入っている曲など多種多様、選曲も自由に個性を出してその空間をDJは盛上げて行きます。大切なのは「大音量でノリノリの曲をつないでいこうとイメージすること」
ではその盛り上がりをどうやって持続させるのでしょうか。そこで登場するのがレコードとターンテーブル!
特に2turntable&1mixer!!!が必須です。
これがあることにより、片方のターンテーブルではフロアに曲を流しながら、もう片方で次に流す曲をチョイスすることができるのです。ミキサーを2つのターンテーブルの間に接続しヘッドフォンを接続したら準備完了。フロアに流れる曲を片耳で聞きながら、もう片方の耳にヘッドフォンをあてて次なる上げ上げチューンをモニターしてプレイスタートです!
曲の選曲方法はいたってシンプル。テープでもCDプレイヤーでもipod等でも自分がかけたい音のポイントを(例えばイントロを飛ばしてサビから再生したいなど)を決めて、早送り、巻き戻しを繰り返して再生ポイントを探します。かくいうDJKINさんは、アナログレコード派。ついでにレコードの場合はどのようにやるのでしょうか。
「レコードの溝には音の情報がアナログで記録されています。その溝をレコード針で引掻くことにより音を再生し、とぐろ上に中心に向かい針が音を再生していきます。」「その細ーい溝に針を置く(DROP the needleといいます)事で瞬時に電気信号が針、ターンテーブルのアームや各配線を通りミキサー、アンプスピーカーへと送られフロアーに野太いアナログサウンドが流れていくわけです」とここまで説明したところで、思わず「これがたまりません!」との声をあげるDJKIN。講師の方が、テンションあがってきています。
さて、選曲が終わったら今度はミキサー&ターンテーブルの操作。それぞれの曲がスムーズにつなげるように調整します。そう、ここがひとつのポイント。色々なつまみがありますが、主に大切なのは2つ。音量とピッチ(テンポ)です。
まずは音量を盛り上がるほどのボリュームだけど、不快ではない微妙なラインに合わせます。続いてはピッチの調節。これがミソです。それぞれの曲にはBPM(BEAT PER MINUTES)と呼ばれるピッチをあらわす記号があり、つまり、一分間に何回ビートを刻むかが表されています。
数値として表示されるミキサーもありますが、基本は耳で聞いてテンポを理解すること。難しければ単純にその数値を合わせればOKです。そしてやることは単純。ヘッドフォンで聴いている次の曲が早ければ、遅くし、遅ければ、速くします。
ヘッドフォン用の、ターンテーブルのピッチコントローラーでテンポを合わせ次の曲にスムーズにつないだら、会場はMORIMORI失神間違いなし!
と、説明はここまでですがいくら聞いても実際にやってみなければわかりません。ということで 実践編がスタート。皆様が持ってきたiphoneやipodなどをターンテーブル同様に再生し、交互に曲を流したり、初体験のスクラッチでレコードをキュッキュッとこすったり!どなたも選曲、ビート感、リズム感の個性を持っていてDJをやる素質はみなさんMAX超えの120%で僕も思わずYEAH!!!と叫んでしまいました!(DJKIN談)
続いてはカクテル講座のご紹介です。
そもそも、クラブにおけるカクテルとは何なのでしょうか?行政さんは「クラブをより楽しむ為に、欠かせないツール」と語ります。とはいえカクテルを飲んだ事があっても実際作った事は無い方々がほとんど。ということで、まずはカクテルの種類について説明から始まります。
カクテルとはベース(基酒)となる酒に、他の酒またはジュースなどを混ぜて作るアルコール飲料のことをいい、「酒+何か(something)」と表現されます。例えば、スタンダードなカクテルとして紹介される「スクリュー・ドライバー」は、「ウォッカ+オレンジ・ジュース」のことです。
そんなカクテルをつくるために必要な道具は3つ。シェイカー、バースプーン、メジャーカップです。シェイカーとは、文字通りお酒をシェイクするもの。メジャーカップで分量をはかり、バースプーンでかきまぜます。
今回つくるのは、比較的簡単に出来るトム・コリンズ。作り方はシンプルです。まず、氷をシェーカーに入れ、一度マドラーでかき混ぜ、シェーカーを冷やします。ここで使った氷と解けた水分は出来た時のカクテルが水っぽくなるので捨てます。次に、冷やしたシェーカーにジン・レモンジュース・シロップを入れ、軽く混ぜたらふたをしめて、シェーカーをよく振ります。最後に、氷を入れたグラス(コリンズグラスという細長いものがベスト)に、カクテルを注ぎ、ソーダ水で、グラスを満たします。
参加者のみなさんの手つきも結構良い感じ!手際良く材料をシェーカーに入れ、リズミカルにシェーカーを振りました。すると参加者のみなさんから驚きの声が。そうシェーカーは、振ると中に入っている氷で、みるみるうちに冷えてきます。これも実際にやってみなければわからないところ。
各自が作った、カクテルは上出来だったようで、自分の作ったカクテルを美味しそうに召し上がってました。カクテルは”飲む”と言うだけでなく、鮮やかな色や素敵なグラス等を使ったものなど、クラブという空間をより、引き立ててくれます。
最後は、おそらく世界初であろうイエーイ講座について。
友人に誘われたことがきっかけで、クラブにはまりはじめたという前川さん。今はノリノリで踊れる前川さんも最初は恥ずかしかったそうです。そんな前川さんにノリ方のコツを聞いたところ「ぶっちゃけそんなものはありません」ときっぱり。
「単純に自分のリズムで、自分が感じた通りに動く。周りの目は気になるかもしれないけど、自分自身が音楽を楽しむことが何より大切。かたちは関係ありません」と語ります。
ということで、さっそく前川さんのオススメミュージックをかけてダンススタート。みんなが初心者という安心感もあって、各自ノリノリに踊りながら時が過ぎていきました!
■さあ、クラブをつくろう!
さあ、各講座をみんなが受けたところでいよいよクラブをつくっちゃいます。ルールは簡単、オススメの曲を参加者みんなで順番にかけながら、自分のカクテルを自分でつくって、あとは踊りまくるだけです。
そして終盤は、DJKINの登場。フロアのテンションは最高潮に。
最後はCAMOOスタッフの湖天破和宏さんの生ギター演奏で、幕を閉じました。
■若者が多いのに、遊び場が少ない松戸
農村社会と同じく、地方都市にも押し寄せている少子高齢化の波。当然松戸にも同様の問題が起こっているのかと思いきや、実は松戸西口駅前エリア(本町地区)は若者が多い街。30代以下の人口が59%を占め、正常な人口ピラミッドが形成されている地区なんです。
にも関わらず、街に若者が集って遊ぶ場はほとんど無いのが現状。松戸の若者は隣町である柏や北千住、都内へと遊び場を求めて出ていってしまいます。「松戸つまんね〜な〜。何もないよ」
そう文句を言うのは簡単です。だけど、それなら自分たちでつくってみよう。それも無理なく。クラブをつくることを通じて「遊び場」と「音楽」がある暮らしをまちにつくること。そんなチャレンジを今回は試みてみました。
そんな意志を継いでが継がずか、松戸でD-NITEという参加者がDJになれるというイベントが毎月行われることになりました。(詳細はこちら)
もし、行ってみたかったけどご参加できなかった方は、こちらにもご参加下さい。これからも、自給の概念を大幅に拡大解釈し「自給自足できるまち=自分たちで暮らしをつくるまち」を目指し、green drinks 松戸は突き進んで行きます!良かったらみなさん遊びにきて下さい!
——〈以下は事前の告知時の記事になります〉——
green drinksとは、東京やニューヨーク、中国からボツワナまで世界の750都市以上で
開催されているグリーンやエコをテーマにした飲み会のこと。
green drinks 松戸は、松戸に拠点を構えるMAD City Gallery、SlowCoffee、CAMOO、
晴れる家cafeが協力しあい、“自給自足できる街”をテーマに松戸のあちこちで月に1回
開催しています。2012年は「○○をつくろう!」をテーマに掲げ、実際にちょっとだけ
でも自給力を高めて頂けるようなgdにしていきます。
Vol.9のテーマは「街にクラブをつくろう〜みんながDJ、みんなでイエーイパーティ〜」
DJが流すノリノリのミュージックに合わせて、バーカウンターでカクテルを手に取りながら、自然なリズムで踊り狂う。クラブ常連の方にとっては当たり前のことかもしれませんが、慣れていない人にとってはちょっと恥ずかしかったり敷居が高かったりします。だけど、心のどこかでDJで盛り上げたいとか、カクテル作ってみたいとか、音楽に合わせて踊ってみたいという人も多いのではないでしょうか。
一方で、そんな音楽を楽しめるスペースは松戸にはありません。だったら、自分たちでつくってしまおうというのが今回の企画です。
ということでgd松戸vol.9のテーマは「街にクラブをつくろう〜みんながDJ、みんなでイエーイパーティ〜」
と題し、DJ、カクテル、イエーイ(ノリ方)の3つの講座をご用意し、クラブをサクっと楽しめるようにしていきます。講座のあとは、参加者として飲んだり踊ったりしながら楽しむのもよし!DJをしたり、バーカウンターでカクテルを入れたりと、クラブ運営側に参加するのもよし!音楽スペースを自分たちで自給することで、ライフスタイルに音楽を取り入れ、よりHAPPYな毎日を過ごしませんか!
green drinks 松戸 vol.9 「街にクラブをつくろう〜みんながDJ、みんなでイエーイパーティ〜」
日時:3月19日(月)19:00~22:30
場所:ルシーナビル7F(JR松戸駅西口徒歩3分)
千葉県松戸市本町20−10
※詳細なアクセスはこちら
料金:2,000円(ワンドリンク付)
申し込み方法:ページ下のフォームよりお申し込みください。
プログラム:
18:30~19:00 OPEN
19:00~19:10 オーガナイザートーク
19:10~20:10 DJ、ダンス、イエーイ講座
20:10~21:40 みんなでイエーイタイム
21:40~22:30 junito a.k.a KIN
22:30 終了
【講師】
■DJ担当
junito a.k.a KIN
organic CAMOO店長。(DJ。ハーブアドバイザー。野菜ソムリエ。)
保育園の頃、地元松戸牧の原団地の夏祭りでジュリーのTOKIOが流れるとで壇上で一人踊り、小学生の頃父親のジョンコルトレーンのレコードを触り、マイケル東京公演でブラックミュージックに目覚めフリーダンスに没頭、中学生で映画『JUICE』をみてDJをはじめる。1999頃からターンテーブリズムユニットgerminationzとして、MPC2000でのラッパーへのトラックメイキング。インディーズで全国デビュー。プロスケーター、スノーボーダーとともにツアー同行をして、サウンドトラックなども手掛けた。2003年、オーストラリアと日本の生活の中、家族でorganic CAMOOを開店し、オーストラリアで学んだ、自然と生きる考えと厳選素材を輸入。自らが食物をつくり(cultivate)、調理し(cook)、サーブ(serve)する『C・C・S』を唄い、オーガニックな空間を作るべく、音と食の時間をつくりづづけている。
■カクテル担当
行政翔平
1983年、我孫子市出身。
学生時代にゲストハウスでのヘルパー経験と卒業後ホテルや旅館の仕事に就き、
カクテルの作り方を学ぶ。今はMAD Cityを案内する、MAD Cityガイドとして活動。
■イエーイ担当
前川千保
90年生の大学4年生。クラブ歴4年。
友人のイベントに誘われたことがきっかけでクラブにハマる。
現在は、クラブに限らずDINING BARなどでもイエーイしている。
【オーガナイザー】
殿塚建吾
1984年生まれ。松戸市出身。古民家鑑定士。松戸のまちづくり会社に勤めるかたわらフリーライター、企業のCSRイベントを企画運営している。自給自足の笑える街づくりが当面の目標!現在は21世紀の百姓を目指し、松戸での自給計画を妄想中。
※プログラムは予告なく変更になる場合がございます。
※当日の様子はUST中継させて頂く場合がございます。 また撮影した
写真・映像は Web上で公開させて頂く場合がございます。
※申込み多数の場合は受付を締め切らせて頂く場合がございます。
あらかじめご了承ください。
※本企画は1DAYのイベントです。常設のクラブではありませんのでご了承下さい。
※当日は1グループ様限定で寝泊まりができます。遅くまで遊びたい方はご利用下さい!
詳細はこちら
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