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インターンによる、インターンのための、MAD Cityでのインターンを振り返るインタビュー(尾島・崔)
これまで参画してくれていたインターン自身の手によるインタビュー記事をお届けします。実際にMAD Cityの現場を経験したインターンの生の声を参考にしていただければ幸いです。
MAD Cityを運営する株式会社まちづクリエイティブでは、新たなまちづくり手法の研究・開発に取り組んでおり、3か月に1回程度、普段の活動場所であるMAD Cityを離れて研修合宿を行っています。今回、8月の終わりには栃木県鹿沼に向かい、社員やインターンがそれぞれの議題・課題を持ってミーティングを行いました。
その中で、8月にインターン期間を終えるインターン(尾島・崔)の2人をゲストに、9月以降も残るインターンが取材役になって、まちづクリエイティブ/MAD Cityのインターン経験を振り返る記事をまとめました。
インターン期間を終えるにあたって
―それぞれ尾島さんは約6ヶ月、崔さんは約2ヶ月のインターン期間を終えてどうでしたか?
尾島:MAD Cityに関わってみて、すごく各所とのコミュニケーションに気をつかってるんだなぁって思ったのが一番の印象かな。あ、そうそう、崔さんは韓国からインターンに来てたりとか、会社側は3ヶ月を一区切りにしているけど2ヶ月しか日本に居ないからそういう中でインターンに参加したりもしていて、僕と少しやってきたことが違ったよね?
崔:僕がやってきた作業は、事務作業的な、書類の作成だったりとか、イベントの際のオペレーションとかでしたね。もともと持ってる経験を活かせたこともあったし全く初めてのこともたくさんあった。尾島さんはほとんど広報関係で活動していたけど、さっき言ってたことって、どういう部分に気をつかったの?
尾島:例えば、不動産のオーナーさん向けに送付するチラシを作ってた時は、戸建てのオーナーと集合住宅のオーナーで知りたい情報、良くも悪くも敏感に反応する情報が違うという事に気付いて、それぞれのニーズに特化した空き家募集の資料を作ったりしたこととか。目的は何だっけ、というコメントを周りから何度ももらって。
崔:作りはじめてから、相手が少し違うだけで、チラシの内容が大きく変わることに気付いたんだね。
尾島:当初、数回のMTGで終わる予定だったのが気付いたら完成まで2か月たってた。崔さんもオーナーさん向けの資料のデザインとかやってたよね?あれって、やっててどうだった?結構色々作ってたよね、隣から見ててすごく作り込んでた。
崔:ああいう作業って学校以外では初めてだったという事もあるし、作業のペースの作り方が分からなくて、僕もずっとやっちゃってたね(笑)。
尾島:そう思うと、意外とプレゼンの資料作りをインターンがやってるよね。スタッフが何を議論して、何をやっているか、ほんと身近に関われるし、新しい仕事に巻き込まれるのはいわゆるベンチャー的なところだと思った(笑)。
―事務所で働いてて印象的だった事はありますか?
崔:MAD Cityの住民の方々が突然事務所に来て、一緒に梨剥いて食べたり茄子焼いて食べたり、雑談の流れで急遽デザイン講座が始まるとか(笑)。ああいう時あの事務所ってすごくいい空間だし、ああいう時間って大切だし必要な瞬間なのかなって思う。
尾島:確かに。不思議な職場だよね。
―事務所そのものについてはどう思いますか。
尾島:正直、ボロいですよね(笑)。以前のお店の看板がまだ一部残ったままだし。でもあそこに至る経緯とかが面白かったり。最初は、あれ?ボロいぞ?と思ったけど、入居者が気楽に打ち合わせとか、涼みに来て仕事してるとか、それはそれで面白いし、そういうのが自分のまちにあったらついつい立ち寄っちゃうような場所だった。
―インターンの仕事量についてどう感じた?
尾島:仕事量で言うと、これインターンいなかったら仕事量多くてやばいなってのはあった。
崔:そうだね(笑)インターンが居たら居るだけ、実はこれもやりたかった、みたいな。
尾島:物理的な力仕事もあったし、意見の数を沢山出したい時とか、いくらいてもいいのにって思う時もあったけど……。少人数でひねり出すような感じがまちづのやり方でもあるから、人が居ればいいってわけじゃないんだろうね。
崔:それでもやっぱりインターンが必要となる瞬間が結構多いかも(笑)。経験できることが多いということだとも思います。
インターン参加の動機
―そもそもの応募のキッカケはなんだったの?
尾島:今いるインターンはみんな応募したきっかけが違うよね。
崔:確かに。入ってから他のインターンの話も聞くと、インターンに応募するときの入口は大きく2パターンあるよね。MAD Cityと、まちづクリエイティブっていう2つの入口がある。
尾島:僕の場合は、2014年11月に東京都豊島区で開催されたワークショップイベントでたまたま寺井チームに配属されて。当時学生だったけど、寺井さん、それからまちづクリエイティブのまちづくりモデルとかビジョンに魅かれて、応募した。
Posted by 寺井 元一 on 2014年11月16日
崔:僕の場合は、MAD Cityというプロジェクトに魅かれて、参加させてもらったという感じ。MAD Cityを知ったのはYouTube上の、ホリエモンの動画に出ていた寺井さんを通してなんだけど、松戸が地元だったから、松戸というキーワードで引っかかったんだよね。韓国に行く前はずっと生まれた街である松戸に居て、典型的なベッドタウンって特に面白いこと無い、つまらない街だなって思っていたんだけれども、MAD Cityを知って松戸でこんなコトやってたんだっていう衝撃を受けた。こんなの自分の知ってる松戸じゃないって(笑)。
―MAD Cityってどう見えていた?参加してどう思った?
尾島:まちづくりをビジネスとして考えた時に、MAD Cityって興味深いって思った。どういうことかっていうと、やってることは中古ストック活用なんだけど、それをやってる人が建築出身じゃなかったという事が衝撃だった。最近、建築界隈ではリノベーションとまちづくりみたいな単語がトレンドになっていたからこの方面に注目が集まっていたけど、全然違う方向からここに辿り着いていたから、詳しく知りたくなった。だから、インターンとしてMAD Cityに関わる理由って、自分の主観的な接点があれば割とどんな分野の人でもアリなんじゃないかと思う。
崔:ぼくもそう思う。集まっているスタッフも、取締役の方から社員、インターンまで、もともとの専門分野がバラバラだよね。不動産分野から来ている人が1人だけとか、元家具職人が居るとか、取締役がデザイナーとか、関わってみないと想像がつかなかった。まちづくりってすごく幅広い分野だと思うけど、それを本当に反映しているところがある気がして、どういう分野の人でも関わる余地があるかもと思う。
インターン期間を終えた後の事
崔:僕たちは8月いっぱいで終わるんだけど、全然それぞれ違う道を行くよね。尾島さんはやりたい事の方向が見えていて、準備があって今回インターンを休止する。
尾島:うん、宅建士の資格を取って、僕も中古ストック活用を仕事にしていきたいなと思っていて。明確な事業の計画はまだ無いけど、必要不可欠だなと思って。崔さんは韓国に帰るんだよね?
崔:僕も、一度韓国に帰って処理すべき問題を処理してまた戻ってくるつもりでいるけど、その時にまたMAD Cityに関わりを持てたらなと思っている。どういう形でかは漠然としててまだわからないけど。
―関わりを持てたらと言うのは?
崔:もともと地元が松戸だというのもあって、戻ってくるならMAD Cityをその時の僕の生活の場にしたいかなと思ってる。そういう意味では引力みたいなものはあるのかも。尾島さんは、MAD Cityとの関わりは今後どう考えているの?
尾島:そうだなぁ、宅建士を取ったら取ったで、MAD Cityへの関わり方ももっと業務と深く変われるはずだし、いずれそういう関わり方がしたい。色んな方向はあるだろうけど、このインターン期間で得た経験は今後間違いなく活かせると思うし、もうちょっと経験したいと思っているところもあるし。
崔:やりたい事を発信していけば、それを受け止めてくれるところがあると思う。そういう場所だからこそ、次に戻って来たときはまた違うことが学べると思う。
プロフィール
尾島幹生
- まちづクリエイティブ インターン (2015年3月~8月)/建築学科卒/実家は練馬区石神井町/豊島区リノベーションまちづくりにも関わる
崔 亨碩
- まちづクリエイティブ インターン (2015年6月~8月)/韓国の大学に在学中/松戸出身/夏休みを利用してインターン参画
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