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江戸川河川敷BBQを通してみんなで地元を遊び尽くしましょう

公共空間を大いに使う!(河川敷編)

公共空間を大いに使う

「公共空間」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?なんとなく堅苦しく考えてしまうかもしれませんが公園や道路、河川敷、ビルやマンションの屋上など個人に属さない公の空間のことです。とかくこれらの公共空間は「ボール遊び禁止」とか「○○をしてはいけない」という発想が前提にありがちです。しかしこれは管理者側の発想に過ぎません。本来ならば公共空間(みんなの空間)は私的空間(自分のための空間)の延長にあるはずです。つまり、あくまでも私的空間を良くするため・楽しくするために「公共空間を大いに使う」という発想を前提とするならば、公共空間の使い方はアイデアと行動力次第でいくらでも面白くなります。

MAD Cityでは、商店街の道路を封鎖して路上で各店おすすめメニューやお酒を楽しむ路上宴会江戸川の河川敷でバーベキューマンションの屋上でビアガーデンなど、公共空間を使ったイベントを多数仕掛けています。この「公共空間を大いに使う!」シリーズでは、MAD Cityで実際に行っている公共空間を使ったイベントごとにそのポイントをご紹介していきます。

河川敷を大いに使う

「公共空間を大いに使う!」シリーズ第1弾のテーマは河川敷の利活用です。実は松戸駅から徒歩10分で自然豊かな江戸川の河川敷に出られます。これまでMAD Cityでは江戸川の河川敷でバーベキュー野外結婚式川ラウンジカヤック体験などのイベントを開催してきました。

MAD Cityの河川敷は今日もバーベキュー日和

MAD Cityの河川敷は今日もバーベキュー日和(画像引用元)

なんにもないところだって、最高の場所になる。|Edogawa Outdoor Wedding

なんにもないところだって、最高の場所になる。|Edogawa Outdoor Wedding(画像引用元)

江戸川河川敷で遊んじゃおう!ちっちゃいアイデアを実現してみる「川ラウンジ」

江戸川河川敷で遊んじゃおう!ちっちゃいアイデアを実現してみる「川ラウンジ」(画像引用元)

都会の近くの大自然!MAD Cityの川でカヤック体験をしよう

都会の近くの大自然!MAD Cityの川でカヤック体験をしよう(画像引用元)

このように河川敷の利活用の可能性は無限大です。

河川は自由使用が原則

というのも、河川の利活用については「自由使用」が原則なのです。河川の水を取水することや河川を排他・独占的に使用すること、工作物を設置することなどは河川法により制限されていますが、他の河川利用者や近隣住民に十分配慮すれば基本的に自由に使用することが出来ます。

散歩等で河川敷地を使用するときには、河川管理者の許可はいりませんが、河川敷地の占用(特定の者が継続的に河川を使用すること)等を行うためには、河川管理者の許可が必要になります。

散歩等で河川敷地を使用するときには、河川管理者の許可はいりませんが、河川敷地の占用(特定の者が継続的に河川を使用すること)等を行うためには、河川管理者の許可が必要になります。(画像引用元)

例えば河川敷でバーベキューをしたい場合、公園や広場など地元自治体などが許可を受けて施設を設置・整備した場所では施設管理者に確認する必要があります。しかし、公園等以外の一般の河川敷の使用については基本的に自由使用の原則通りです。ただし、直火をたくことなど危険行為は禁止です。

現在の江戸川河川敷は公園として整備されていないこともあり、「自由使用」というごくシンプルなルールで運用されているようで、他の利用者や地元の方々(ここ重要!)に迷惑をかけない範囲であれば、かなり柔軟に使える可能性があるようです。
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30人位の多人数で使用する場合は「一時使用届」の提出が必要

江戸川河川事務所によると、多人数での使用の場合は「一時使用届」を提出を促しています。しかし、多人数とは具体的に何人なのかまではウェブサイトに載っていません。

公園等以外の一般の河川敷については、基本的には自由使用としていますので、手続きは不要ですが、多人数でのご利用の場合には、最寄りの出張所へ「一時使用届」のご提出をお願いします。ご利用場所によって担当出張所が異なりますので、ご利用場所を特定の上、担当出張所へお問い合わせ下さい。
江戸川でバーベキューをしたいのですが利用許可などは必要ですか?

そこでMAD Cityがこれまで行ってきた河川敷でのイベントで経験的に言うと、1人〜15人程度が参加する場合は複数家族が集まる程度という解釈で「個人使用」の認識で進めることが可能なので届出や許可は不要、30人くらいが参加する場合は一時使用届が必要になる、そして100人以上参加するような大規模イベントの場合は占用許可手続きが必要になる、というふうに整理が出来ます。じゃあ25人だとどうなるか……は内容によっても変わるので、河川事務所に相談してみてもよいでしょう。

河川事務所・出張所に相談

河川は河川法や地方自治体の条例で国土交通省や各自治体が管理しています。江戸川のような一級河川は国土交通省の河川事務所が管理しています。二級河川は都道府県が、準用河川は市町村が管理しています。河川敷のイベントを考えている方は国土交通省のウェブサイト河川事務所・出張所へお問い合わせされることをお勧めします。

地元自治会・町会とのコミュニケーションは必須

そして河川敷イベントを円滑に開催する上で非常に重要なのが地元住民とのコミュニケーションです。しかし河川敷周辺には当然たくさんの方が住んでいらっしゃり、何千何万という住民と個別にやりとりすることは現実的ではありません。こうした近隣住民への理解を得るために自治会・町会とのコミュニケーションは必須です。MAD Cityエリアの周辺には20強もの自治会・町会があります。松戸駅前では「松戸アートラインプロジェクト」というアートイベントが2010年からスタートし、2012年からはより継続性を持たせようとアートとまちづくりを融合した取組を進めています。その取組を牽引するのが駅前周辺の自治会・町会により2012年6月に結成された「松戸まちづくり会議」です。

松戸まちづくり会議は松戸駅周辺地域の良好な都市空間の創出と地域の活性化を目的にまちづくりに取り組む活動組織です。 平

松戸まちづくり会議は松戸駅周辺地域の良好な都市空間の創出と地域の活性化を目的にまちづくりに取り組む活動組織です。 (画像引用元)

MAD Cityは松戸まちづくり会議の立ち上げに事務局として参加してきました(2015年6月現在では事務局は地元の方々に移行しています)。松戸まちづくり会議で自治会・町会に横串を刺しエリア一帯となってまちづくりの課題や今後のビジョンについて議論することで、公共空間の面白い使い方も企画することが出来るようになったのです。

自治会のメンバーからは、松戸に関する様々な課題が出てきました。「江戸川を自分たちで活用したい」「公園があまり使われていない」「道路の面白い使い方ができないか」など。そこで、「江戸川」「(松戸駅)東口」「道路活用」など、エリアや課題ごとの8つのグループに分かれて、様々な企画を継続的に行っています。
自治会×若者×アーティストがタッグを組んでまちづくり!公共空間を生かしてまちの課題を解決するユニークプロジェクトとは? [MAD “Life” Gallery]

例えば2012年10月に江戸川の河川敷で行った「edogawa outdoor wedding」は屋外結婚式の情報発信やサポートをする「H.O.W(Happy Outdoor Wedding)」と地元自治会・町会のサポートにより素敵な屋外結婚式となりました。

みんなで江戸川河川敷バーベキューをしましょう

現在、MAD Cityでは「みんなで江戸川河川敷BBQをしましょう!」というクラウドファンディングプロジェクトを実行中です。河川事務所への相談や近隣住民への配慮、消火器の準備、BBQセットの貸出などMAD Cityが円滑な運営をサポートしたり、実際にBBQをやってみる予定です。ぜひご支援・ご参加ください。

みんなで江戸川河川敷BBQをしましょう!

著者プロフィール

funahashi taku

funahashi taku

空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/

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