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高知県庁の移住・促進コンシェルジュの皆さん。

【随時更新】地方は「老後の余生をのんびり暮らす場所」から「新しく価値を創造する場」になりつつある|イケてる地方移住応援サイトまとめ

今、地方にスポットライトが当たっている

「地方」と聞いて何を連想するでしょうか。過疎や限界集落、シャッター商店街といった負の側面の反面、豊かな自然や食べ物が美味しい、家賃が安いなど都市に比べて相対的なメリットも数多くあります。インターネットの発達や国や自治体の地方創生関連施策などを背景に近年、地方に対する捉え方や価値観は確実に変わってきています。地方創生の先進地として、徳島県神山町岩手県紫波町などを小泉進次郎政務官が視察するなど、全国各地で地域を盛り上げる取り組みは着々とスタートしています。ネット上では地方創生や地域活性化をテーマにした4コマ漫画も人気です。または、著名ブロガーのイケダハヤトさんの高知移住がヤフートピックスに取り上げられたり、最近では高齢者の地方移住が議論を呼んでいます。今、「地方」は良くも悪くもスポットライトが当たっている重要なテーマと言えます。

2015年は地方移住元年!?

2015年は地方移住元年!?(画像引用元)

全国各地で進められる移住応援の取り組み

人口減少がこれからますます本格化する中、全国各地で若者や子育て世帯を呼び込もうと、地元の良さをアピールする取り組みが盛り上がっています。全国各地の地方で活動している団体が一挙に集まって活動の説明や参加者との交流を行う「移住フェス」なんかも行われています。

「移住フェス」は、地方・地域での暮らしに興味のある人たちが集い、実践者からリアルな話を聞くイベントです。

「移住フェス」は、地方・地域での暮らしに興味のある人たちが集い、実践者からリアルな話を聞くイベントです。(画像引用元)

もはや地方は、老後の余生をのんびり暮らす場所だけではなく、新しく価値を創造する場所へと変わってきています。そこで今回は「イケてる地方移住応援サイトまとめ」をお届けします。この記事を参考に地方移住について少しでも考えたり、家族や友達と話したりするきっかけになればと思います。(この記事は随時で追加・更新となります)

1 madcity.jp

まずは毎度手前味噌のMAD Cityですが、東京のベッドタウンである千葉県松戸と言えば、地方の郊外都市の代表例と言えます。madcity.jpは、そんな松戸駅前の半径500mのエリアで改装可能・原状回復不要な賃貸物件を中心に取り扱って、移住後の暮らしをより豊かで魅力あるものにできるよう様々なサービスをご提供しているMAD Cityのウェブサイトです。

MAD Cityの9つの暮らしサポート
物件紹介

MAD Cityエリアに住むアーティストやクリエイターが主催するイベントの紹介、松戸の名所やDIYリノベーション、アート・カルチャー、ビジネスに関する情報などなど、たくさんの記事を掲載しています。ぜひご一読ください!

暮らしに役立つアイデア、DIYな生活情報、イベント情報などを発信しています。

暮らしに役立つアイデア、DIYな生活情報、イベント情報などを発信しています。(画像引用元)

MAD City(ウェブサイト
MAD City(Facebook
まちづクリエイティブ(Twitter

2 京都移住計画

京都と言えば素晴らしい歴史と文化があり、学生や外国人も多く多様性のある街です。そんな京都への移住促進・サポートに取り組んでいるが「京都移住計画」です。(これから随時ご紹介していきますが)福岡移住計画、岩手移住計画、新潟移住計画といった「○○移住計画」の嚆矢は、京都で暮らしたい人の想いをカタチにする移住応援サイトである「京都移住計画」でした。

京都移住計画は、京都で暮らしたい人の想いをカタチにする、移住応援サイト。

京都移住計画は、移住者の声やコラム(住む目線で見る京都)など、移住者や移住検討者にとって役立つ情報が掲載されています。(画像引用元)

移住した人と移住したい人とが語らう場場である「京都移住茶論」は既に20回も行われています。「移住したきっかけ」や「移住して良かったこと、悪かったこと」など移住経験者の生の声が聞けるのは貴重で、不動産探しに関しては物件探しを手伝ってくれるほか、不動産担当の岸本千佳さんテレビで特集されています。さらに、「住」だけでなく「職」に関してのサポートがあることもポイントです。求人一覧が載っているのです。

「住」だけでなく「職」もサポート。

「住」だけでなく「職」もサポート。(画像引用元)

京都移住計画のウェブサイト
京都移住計画のFacebook
京都移住計画のTwitter

3 福岡移住計画

福岡では、個人が空いた部屋をウェブサイトに掲載し、空き部屋を貸し出すサービスである「Airbnb」について、個人の住宅であっても旅館業法の示す基準を満たす基準をクリアすることが必要という見解が福岡県より示されたばかり。そんな福岡で移住応援に取り組む「福岡移住計画」は、トップページにいきなりプロモーション用のショートムービーが流れます。福岡の魅力をぎゅっと詰めたような30秒の動画です。

福岡移住計画の活動の3本柱は移住者にとって重要な「情報発信(コネクション)」「現地体験(リサーチ)」「コミュニティ受け皿機能(サポート)」です。

福岡移住計画の活動の3本柱は移住者にとって重要な「情報発信(コネクション)」「現地体験(リサーチ)」「コミュニティ受け皿機能(サポート)」です。(画像引用元)

福岡移住計画と言えばこちら。元スーパーだった場所をリノベーションし移住者のトライアルステイやコワーキング、イベント開催、カフェなどの機能を備えた「糸島ライズアップケヤ」です。移住してきた人どうしの交流のほか、移住したい人との学びや交流、新しいコトを生み出す場になっているようです。

福岡移住計画では、糸島のショートステイ型ゲストハウス・カフェ「RISE UP KEYA」で移住に関するトークイベントを開催したり、移住者同士を結びつけるMeetupイベントを開催しています。
コワーキングスペースのような形でも利用ができる場所となっていて、移住者同士が日常でも交流できる場となっているそうです。

ゲストハウスに体験ステイ、ラジオから仕事まで!市民が中心となって移住者をサポートする「福岡移住計画」

初代の移住者が元スーパーを10年前に買い取って住居にし、2代目の移住者が倉庫だった部分の天井をぶち抜いてカフェにし、現3代目が内装を整えゲストハウスやコワーキングなどの要素を加えました。まさに移住者が少しずつ思いを重ねてきた場所です。

初代の移住者が元スーパーを10年前に買い取って住居にし、2代目の移住者が倉庫だった部分の天井をぶち抜いてカフェにし、現3代目が内装を整えゲストハウスやコワーキングなどの要素を加えました。まさに移住者が少しずつ思いを重ねてきた場所です。

福岡移住計画のウェブサイト
福岡移住計画のFacebook

4 高知家で暮らす。

高知については、イケダハヤトさんが2014年6月に東京から移住されてから「移住日記」により高知の魅力や実情を情報発信されています。また、高知県の尾崎知事が移住促進に大変積極的で、知事本人に移住希望者がプレゼンを行い、審査をクリアすれば翌日朝に知事と一緒に高知に行ける航空券と高知県内の空き家を1年間賃料無料でプレゼント、というなんとも大胆なイベントも開催されています。そんな高知県へのUターン、Iターン(移住)を検討する方向けのポータルサイトである「高知家で暮らす。」もトップページは2分弱のPR動画が流れます。

移住までの具体的な流れや高知の情報、具体的な体験エピソードなど移住にまつわる様々な情報を発信しています。家探し、仕事探し、ライフスタイル探し、そして移住体験など生活全般に関するサポートは手厚いものがあります。移住したい人や移住を検討している人と移住先とのスムーズなマッチングをサポートする移住コンシェルジュの存在は重要です。

近年注目を浴びている、Iターン就職や田舎暮らし。広々とした家、豊かな自然、安い物価、ラッシュ地獄がない通勤、ご当地のおいしい食など都会にはない地方のよさがいろいろある。だが、そんな田舎暮らしに憧れても、誰に何を相談すればいいのか分からないもの。家族や親戚、仲のいい友達もいない地域なら、なおさらだ。そうした悩みに応えるべく、近年、地方を中心に配置が進むのが、「移住コンシェルジュ」である。

移住相談はおまかせ!高知県の「移住・交流コンシェルジュ」

住居のこと、仕事のこと、地域コミュニティのことなど、生活全般に関するサポートやフォローを行っています。

住居のこと、仕事のこと、地域コミュニティのことなど、生活全般に関するサポートやフォローを行っています。(画像引用元)

高知家で暮らす。のウェブサイト
高知移住・交流コンシェルジュのFacebook

おわりに・MAD Cityの移住サポート

このように移住応援サイトはたくさんあり、今後も随時、情報を更新していきたいと思います。MAD Cityでは2010年のプロジェクト開始以来、5年を経て延べ200人近い方に移住してきていただいています。こうした移住サポートやまちづくりの取組について、取材や視察でご説明させていただいています。ご希望される方または団体はこちらまで是非ご連絡ください。

取材・講演依頼などのご相談はこちら

著者プロフィール

funahashi taku

funahashi taku

空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/

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