ホーム > 連載・コラム > みんなのものはみんなで作ろう。MAD マンション共用ルームDIYリノベーションレポート第1弾

  • DIYリノベ
  • MADマンション

203

みんなのものはみんなで作ろう。MAD マンション共用ルームDIYリノベーションレポート第1弾

マンションって、よく共有スペースや共用部がありますよね。キッズスペースとか、カフェラウンジとか、シアタールームとか豪華なものがあるマンションも少なくないと思います。

MAD CityでマンションといえばMADマンション。MAD City関連のいろいろな記事をお読みいただいている方にはおなじみの改装可能なシェアマンションです。
今では全室満員御礼、と申し上げているこちらのマンションですが、実は一室だけ住んでいる人がいない部屋があります。

それがこちらのお部屋。レトロ感あふれる和室です。

そしてこの歴史を感じさせるキッチン。

なんというか、レトロ和室好きにはたまらない感じのこのお部屋。ですがやっぱり畳が少しぶわっとしていたり、塗装がはげたり汚れたりと、古い物件にありがちな難点もありました。MAD City不動産ではそういうレトロ物件も改造可能物件としてご紹介してはいるのですが、ここはコミュニティマンション。改装だってコミュニティですればいいじゃない!ということで、MADマンション入居者による改装が着々と進んでいるんです。今回はその改装の模様をお届けします!



もともとイベントをするのが得意なMADマンションの皆さん。2012年12月にはMAD City GalleryとMADマンションを往復するイベント、Black Bakery ONE DAY MARKET & White Life Exhibitionも開催されました。

いつの間にかマンション内で結成されていたてしごと食堂では入居者やMAD City住民を招いての保存食作りワークショップが開催されていたり、とにかくみんなでやってみるのが好きな入居者の皆さん、みんなで何かやってみるための部屋だってみんなで作ってしまえ!というわけで改装がはじまったんです。


最初はこんな感じだった和室。

みんなで押し入れを壊していきます。仕切りの板は案外簡単に外れるそう。

鴨居もノコギリとバールで外していきます。

ここまでが第一回目の改装。この日のテーマは「解体(こわ)す」でした。

そして第二弾の改装。

この日は「塗装(ぬ)る」。テーマは「パリの屋根裏部屋」だそうで、キッチンがワイン色に塗られていきます。

もともと汚れが目立っていたキッチンも、

塗装が変わるだけで見違えていきます!

まじめに塗っている人がいるかと思えば、

なんかふざけている人もいます。が…

細部まで塗りおえたキッチン。裸電球の照明の効果もあって本当に屋根裏部屋みたいになってきました!

そして写真の奥、畳の部屋だった場所に見えるフローリングは…?というと…

和室の畳を外して出てくる荒床です。畳を強いてある状態だとかなりぶわっとしていた床。今回畳を外してみたところ、多少のゆがみはあるものの荒床には大きな傷みは見られませんでした。ここにこのあと本物のフローリングを貼っていく予定だそう。

「畳寄せ」と呼ばれる壁のヘリの部分と荒床との隙間の長さが場所によって違うのが分かるでしょうか。このゆがみも平らになるようにしていくそうですよ。乞うご期待!

この共有ルームの改装、真夏になるまでには完成させたいとのこと。ワークショップ会場、パーティ会場、みんなの図書館と、使い道もいろいろなアイデアが出ています。madcity.jpではまた改装の様子をレポートしていきたいと思っています。どうぞお楽しみに!

持ち家ならともかく賃貸で、しかも集合住宅でDIYリノベーション。これだけでも珍しいのに入居者みんなで共有ルームを改装しちゃうなんてなかなかできることではありません。でもそれができちゃうのがMAD Cityのいいところ。ひとりでは力不足な作業でもみんながいればこわくない。これぞコミュニティの力なんじゃないかなーと今回レポートして思いました。みんなの力で変わっていくMADマンション、これからも楽しみです。

じつはオーナーさん自らDIY改装しているマンション、なんてものもあります。
そのオーナーさんご本人に改装のお話が聞けるこちらのイベントもご参加募集中!マンションのセルフリノベ、DIYにご興味のある方はぜひどうぞ。

著者プロフィール

赤星友香/まちづクリエイティブ

赤星友香/まちづクリエイティブ

赤星友香
フリーランスのクロシェター・ライター。編み物のパターンを作りながら、文章を書く仕事をしています。心から納得できる仕事をしようとしている人たち、自分や周りの人にとってより暮らしやすい環境を作ろうとしている人たち、小さくてもおもしろいことを自分で作って発信している人たちを言葉にして伝えることで応援したいと思っています。

まちづクリエイティブ
「つづく世界をつくる。」を掲げて活動するまちづくり会社。MAD Cityプロジェクトを運営しています。

関連記事

8508173875_677beb64a4

賃貸物件だけどDIYしちゃった事例集!

MAD City 不動産で賃貸のお部屋を選んで入居してくださるお客さんはかなりの割合でお部屋をDIYリフォームしてみたい!という希望をもっていらっしゃいます。MAD City 不動産としてもDIYのためにサポート体制を作...more

DSC04048

終わりなき改装 #2

株式会社まちづクリエイティブの本拠地である、千葉県松戸市。その駅前半径500メートル内の仮想自治区「MAD City」には、賃貸を行っている数多くの物件がある。 古かったり、作りが特殊だったり――いわゆるワケあり物件にも...more

スクリーンショット 2015-12-12 10.22.12

自分で作る自分の靴の「ももはら靴工房」がオープン

革靴と革小物の「ももはら靴工房」 MAD Cityで取り扱っている物件は居住用以外にもアトリエやオフィス、店舗など多様な用途を取り揃えております。このたび、新たに「ももはら靴工房」がオープンしました!ももはら靴工房では、...more

マイナンバーペインティングの様子。ワールドビジネスサテライト2015.7.29放送の一コマ。

賃貸マンションのドアに「マイナンバー」を描く!DIYリノベーションがマンションコミュニティを耕す

「マイナンバーペインティングプロジェクト」って何? 賃貸なのに改装可能・原状回復不要という変わったお部屋ばかりを扱っているMAD City不動産。中でも、特に入居者同士による自然発生的なイベントやプロジェクトが多い物件の...more

14342083334_d136903935_k

賃貸で借りたお部屋を改装?まずはどんな賃貸物件があるのか知っておきましょう

MAD City 不動産でご紹介している賃貸物件。お風呂がなかったり、ボロボロだったり、シェアハウスだったり、アーティストのアトリエ専用だったり…いろいろと目をひく特徴があるのですが、どれにも共通して言えることは「手をか...more

IMG_5102

いろどりマンションは海の色|いろどりキャンバス〜おへやに海を描く3DAYS〜レポート

川はあるけど海のないMAD City。そして川からもちょっと遠い千葉大学の森に抱かれるようにして建っているのがおっきなマンションの中にシェアハウスがある、いろどりマンションです。 住んでいる人がそれぞれお部屋のテーマを決...more

みんなのものはみんなで作ろう。MAD マンション共用ルームDIYリノベーションレポート第1弾

千葉県・松戸駅前のまちづくり「MAD City(マッドシティ)プロジェクト」の公式サイト。改装可能な賃貸物件の提供から、暮らしに役立つアイデア、DIYな生活情報、イベント情報などを発信しています。

Copyright Machizu Creative Co., Ltd. All rights reserved.
まちづクリエイティブ

AddThis Sharing