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松戸に求めるのは「効率性」と「コスパ」の良さ!コワーキングバー会員・内藤じゅんさんに聞く松戸の街の使いこなし方
典型的なベッドタウン・松戸の魅力
松戸は、東京のベッドタウンとして発展してきた街です。高度経済成長期以降、東京一極集中が進み、東京近郊の住宅需要が急増、松戸市など千葉県北西部を中心に宅地化が進行しました。住むところは千葉県なのに東京都区部に通勤・通学するというライフスタイルを持つ、いわゆる”千葉都民”の方々もたくさんお住まいです。
そんな松戸の中心市街地である松戸駅前エリアは伊勢丹、アトレ、ダイエー、イトーヨーカドーといった商業施設が集まっています。チェーン店ばかりですがコンビニやドラッグストア、飲食店なども豊富に揃っています。
それに、駅から徒歩10分以内で江戸川河川敷に行けるというの魅力です。また、松戸駅はJR常磐線快速・各駅停車、東京メトロ千代田線、新京成電鉄の3路線が乗り入れています。JR常磐線快速で上野駅まで約20分、東京メトロ千代田線で大手町まで約29分と、都心へのアクセスが良いです。さらに松戸駅の家賃相場は1Kで5.92万円と、割とお手頃です。(参照記事:「交通利便性、充実の商業施設、落ち着いた住環境……。すべてが揃う街「松戸」の魅力とは」)
千葉都民に松戸の街の使いこなし方を聴く
MAD Cityの運営施設の一つであるFANCLUBでは、火曜日を除く平日19時〜23時までをコワーキングバーとして勉強や活動、交流の場としてご提供しております。今回は、コワーキングバー第1号会員にして松戸市在住の千葉都民である内藤じゅんさんに松戸の街の使いこなし方など、色々お話を聴いてきました。「松戸はなんでもそこそこ、コスパの良い街」と内藤さん。駅前エリアの徒歩5分圏内に食、学び、遊びなど様々なまちのコンテンツが揃っていること、都心へのアクセスが良いこと、そこそこ家賃が安いことなど、松戸の「効率性」や「コスパ」の良さが魅力だそうです。特に松戸の街に対する思い入れや愛着がなかったり、通勤に時間がかかる千葉都民にとって、松戸を”なにかと使いやすい便利な街”として捉えることが重要なのではないかと内藤さんはおっしゃいます。
内藤じゅんさんってどんな人
松戸の街の使いこなし方のお話しに行く前に、内藤さんがどんな人なのかをご紹介します。内藤さんはITサービスを中心に事業展開している都内の会社で営業企画としてご活躍されています。趣味は人文科学や社会科学の本を読んだり、最近は美術館巡りもよくされているそう。会社帰りに、いつもどこかのカフェで勉強や本を読んだりするのが日課で最近は、プログラミングや語学の勉強をするにあたって会社でも家でもない場所を探していたそう。
そんなときにコワーキングバーの存在を知ったそうで早速、ご入会いただきました。コワーキングバーは「ミラーボールがあって、バー的な雰囲気がいい」「コーヒーが美味しい」「月3240円は安い」など気に入っていただけていますが、「実際に副業や起業を目的に利用している人は少ない」「松戸近辺に住んでいる学びが好きな千葉都民サラリーマンをいかに呼び込むかが課題」などと、改善に向けたご意見もいただきました。
松戸の街を使いこなす
では千葉都民・内藤さんが、どのように松戸の街を使いこなしているのか。その流れをタイムスケジュールにしてもらいましたのでご紹介します。平日編(金曜日)と休日編とに分かれています。学びや趣味を充実させたい松戸近辺在住の千葉都民の方々に特に参考にしていただきたいです。
平日編(金曜日)
18:05 都内にある会社を定時退社して松戸へ
19:05 松戸駅到着、駅から徒歩3分のコワーキングバーへ
アトレ口改札を出て駅ビル(アトレ松戸)を通り抜けて行くと近道です。ただし開いているのは21時までなのでご注意を。
19:10 コワーキングバー到着、コーヒーを注文
コワーキングバーで出されるコーヒーは八柱にあるSlow Coffeeの豆を使っていて、とても好みの味です。美味しいコーヒーを飲みながら1時間ほど英語の勉強をします。
20:00 コワーキングバーから歩いて30秒のところにあるサマンサ倶楽部へ
“大人のたまり場”サマンサ倶楽部は、サルサ教室やギター教室などが開かれている趣味の共有スペースです。金曜夜はサルサタイム。初心者用のレッスンに参加。
22:00 コワーキングバーへ戻る
集中席で読みかけの技術書を読んだりします。しかし、いつのまにやらバーテンさんと美術談義をしたり、常連客とビール片手にミラーボールが回るラウンジスペースでわいわい雑談することもしばしば。
23:00 コワーキングバー営業終了時間までしゃべって退店
23:05 駅前のファミリーマートでAmazonに注文していた雑貨を受け取る
コンビニ宅配サービスはとても便利。
23:20 自宅着
休日編
7:30 自宅から30分ほどかけて趣味のロードバイクで江戸川河川敷沿いを走りながら松戸へ
8:30 松戸到着し、サンマルクカフェ松戸店で朝食
そのまま1時間ほど勉強します。
9:30 インターネットカフェ「myroom plus」で情報収集
店内に足湯やビリヤード、ダーツなどがあり、個室も広めで綺麗です。その分お値段もちょっと高め。コップが紙コップでなく陶器を使ってるなんていうこだわりも。週一度、2時間ほどいろいろな雑誌を流し見して情報収集します(ナショナルジオグラフィックやNewton、海外版のファッション誌など、あまりインターネットカフェで置いてない雑誌もあるのが気に入っています。)。
11:30 松乃家松戸店(松屋フーズのとんかつ専門店)で昼食
12:30 松戸駅から常磐線快速で上野駅へ
松戸から上野まで約20分。スマホで未聴のpodcastを消化したりします。
13:00 上野駅到着、国立西洋美術館へ
友人と待ち合わせ、最近はじめた趣味の美術鑑賞に行きます。
15:00 そのまま足を伸ばして谷根千エリアへ
ぶらぶら散歩したり、のんびりカフェ巡りします。
19:30 千駄木駅から松戸駅へ
友人と別れ、千駄木駅から松戸へ戻ります(約25分)。
20:00 松戸駅到着、古本だけでなく古着や靴なども売っているBOOKOFF SUPER BAZAAR松戸駅東口へ
この日は古着と時計を見ます。中古の腕時計と靴の取り扱いが多く、時々購入しています。
20:30 伊勢丹松戸店に入っている大型書店ジュンク堂へ
売り場面積650坪の松戸最大級の書店です。満遍なくジャンルが揃っていますが、特に人文関係や社会科学関係の本が充実している点が気に入っています。この日は昼間見た美術展の関連本を漁る。夜21:00までやってるのも嬉しいポイントです。
21:00 伊勢丹から歩いて3分で行けるカフェGood music and books coffee standへ
常連さんや女将さんとわいわい雑談するのが楽しいです。これから寒くなるのでマスターの作ってくれるホットバターラムは格別です。
22:30 ロードバイクで帰宅
移動時間が短縮されるからこそ、まちのコンテンツをたくさん楽しめる
以上、内藤さんによる松戸の街の使いこなし方を見てきました。今回は独身の30代男性の視点から見た松戸の街の使いこなし方でしたので、子育て世帯や女性からの視点はまた違ったものになると思います。こうして見ると、徒歩といい電車といい、移動時間が短縮されているからこそその分、様々なまちのコンテンツを楽しめるのかなと思います。「効率性」と「コスパ」の良さはなんだかんだで重要なまちの魅力と言えるでしょう。
MAD Cityプロジェクト
MAD City とは松戸駅前の半径500mの円を主な範囲とした民間企業によるまちづくりプロジェクトです。これまでの再開発手法によらない、「人」によるまちづくりを行っています。必要なタイミングで必要な層を誘致し、自発的なアイデアやアクションを引き出すことでまちを変えてきました。改装可能・原状回復不要な賃貸物件の取り扱いや不動産オーナーから一括で物件を借り上げるサブリースの手法(転貸)、入居者のDIYリノベーションへの各種サポートなどのMAD Cityの取組について、取材や視察でご説明させていただいています。ご希望される方または団体はこちらまで是非ご連絡ください。
著者プロフィール
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funahashi taku
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空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/
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