平屋で懐かしさに包まれたなら

初めて訪れたはずなのに、どうして「懐かしい」と感じる場所がこの世の中にはあるのでしょう。日本人のDNAなのでしょうか。

畳の上で寝転んでいると、いつの間にほっぺたや腕についている畳の痕。襖に大きな穴をあけて、こっぴどく怒られたっけ。真っ暗な押し入れの中は、異世界への入り口。

蚊取り線香の匂いもボンタンアメの優しい甘味も。なんだか古臭くて恥ずかしいなんて思った時期もあったけど、幼い頃の記憶が蘇ってしんみりします。

今回ご紹介するのはそんななんだかとっても懐かしい暖かい日本家屋の平屋です。

国道6号線から脇道を入ってすぐのこの物件。玄関を入ると、フローリング張りの広々としたダイニングキッチンがあり、左右に日当りの良い和室が2部屋。昼下がり、日の光で暖まった畳でごろごろ最高です。

押し入れ・天袋などの収納スペースが2部屋ともたっぷりついているので、がっつり収納できますね。片方のお部屋の押し入れは、スライド式ではなく開閉式の襖でなかなか珍しい。

平屋ならではの小さな縁側がついているのもオススメポイントです。夏は手持ち花火をしたり、冬はひさしに積もった雪を家の中から眺めたり。マンションのベランダとは比べ物にならないほどの開放感です。

玄関の正面にある扉、開けてみるとお部屋かと思いきや、なんといきなりお風呂場！驚きです。そしてお風呂の床には簀の子が！！これぞ日本のお風呂。木目の暖かみがとても雰囲気あります。

タイルの床と違って滑りにくいうえに、湯船にも入りやすいよう底上げされているので、お子さんやお年寄りの方も安心して使っていただけます。

また部屋の四方に窓があるので風通しも抜群。すだれをかけて風鈴を飾るだけで、日本の夏の風流を感じることができます。

家の外には「たけや〜さおだけ〜♬」の物干し竿が置ける洗濯物干しが。マンションのバルコニーに洗濯物を乾かすのは狭苦しいものですが、こちらなら開放感があります。庭スペースもあるので、日当りの良いお庭で家庭菜園も出来そうです。外の駐車スペースは、2台まで駐車が可能です。

物件の近くにあるお店もなかなか魅力的。道路を挟んで向かいに見える京葉流通センターには有機フェアトレードの焙煎屋スローコーヒーや、無農薬野菜を使ったベジカフェ晴れる家caféなど個性的な商店が立ち並びますし、その先には南部市場という松戸屈指のマーケットがあります。

松戸駅から徒歩圏内とはいえちょっと歩くのは辛い時もあるな〜という方。ご安心下さいバス停までは徒歩1分の近さです。さらにはニトリやヤマダ電機、コモディイイダなどの大型ショッピング施設もそばにあり、食品や生活雑貨はすぐ手に入るので問題ありません。

マンションの高層階から眺める景色も良いですが、玄関を出れば左右に同じような部屋たちがずらっと並んでいたりします。無表情のコンクリートに囲まれて、時には窮屈に感じることもあるのではないでしょうか。

平屋には都会の生活で忘れかけていた「わが家」のぬくもりがあります。四方の窓を開ければ、優しい太陽の光に家中が包まれて吹き抜ける風が季節の便りを運んできます。

ふと思い出した記憶や、なんとも言えない懐かしさで心が満たされる。そんな風に1日1日を鮮やかに彩ってくれる家って、とても素敵ですよね。季節感・開放感あふれる平屋暮らし、皆さんもぜひ実感してみてはいかがでしょうか。

［text:澤木香織］