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地域へ開かれる場所へ…「NEW MAD PARADISE 前夜祭」トークレポート

松戸駅西口を出てすぐのパチンコ店「楽園」の上に存在する、MAD Cityの運営拠点「PARADISE STUDIO」。かつてはカップルホテルだったこのビルは浜友観光株式会社が所有し、3階までを店舗や事務所として営業しています。
数年前、4階以上の階は殆ど活用されていないことを知ったMAD Cityがビルオーナーである浜友観光株式会社と出会い、浜友観光株式会社が取り組んでいる社会貢献の分野でご一緒できるのではないかという点で意気投合し、4階の8部屋を借り上げて運営することとなりました。

FANCLUB1周年記念「NEW MAD PARADISE 前夜祭トーク」

「楽園4F」が「PARADISE STUDIO」として再生されてから約1年半、普段はアーティスト/クリエイターのスタジオである4階と、これまで未公開だった5階のフロアを2日間限定で一般公開するイベント「NEW MAD PRADISE」が開催されました。

開催前日には、前夜祭としてOPEN 1周年を迎えたコワーキング/イベントスペース「FANCLUB」を会場に一夜限りのスペシャルトークが行われました。

ゲストに浜友観光株式会社から小林寛子さん、PARADISE内でアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」を運営する松戸まちづくり会議の高橋俊夫さんと庄子渉さんをお招きし、まちづクリエイティブ代表の寺井が進行を務めたトークでは、「PARADISE STUDIO」での取り組みを通じて、アートと地域、多世代でのまちづくりを考えるきっかけとなる、また、翌日のイベントにつながるようなトークが繰り広げられました。

今回はその一部を抜粋してお届けいたします。

松戸のおっちゃんは面白い

庄子さん: 松戸まちづくり会議に関わりはじめるまで、親子以上に年代の離れた方と話すことがなかったので面白いなと感じています。何て伝えてよいのかわからないんですけれど、若い人と話しているのと全然違うといいますか、昔の日本って凄く面白かったんだろうなと。簡単にいうとワイルドというか。

寺井:要するに、目上の方が自由奔放だったと。確かに年寄りはうるさいとか、頭が固いんだろなと一般的には思われがちですが地元のおっちゃんおばちゃんが一番お面白いですよね。

庄子さん:松戸まちづくり会議に関わらず、ご高齢の方と若い方、色々な世代の人がもっと話せる機会が増えたらいいなと思っています。

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PARADISE AIRに滞在する海外アーティストが地元町会を訪問した際の一コマ(提供:松戸まちづくり会議)

開かれる場所へ

寺井:PARADISE AIRに現在滞在されている、マット・シェリダンさんとアレクサンドラ・ヴァワシェクさんは今回の滞在をどう感じていらっしゃるんですか?

庄子さん:2人とも様々なまちの人と一緒に活動ができて、松戸に来れてよかったと言っています。アーティスト・イン・レジデンスは、地域に意義を理解してもらうのが難しい場合もありますが、アートファンだけでなく、個性的なまちの人と一緒に何かができる事を面白いと感じているようです。

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NEW MAD PARADISEにおけるPARADISE AIR マット・シェリダンさん滞在中の部屋の様子

寺井:アートとかまちという話しがでましたが、浜友観光さんは地域のまちづくりに関してどう考えていらっしゃいますか?

小林さん:やはりパチンコはネガティブな所がすごくつきまとう事もありますし、近隣の方にご迷惑をかけている事があるかもしれませんが、まちの方に愛される様にはなりたいと思っています。今回一緒にやらせていただく事になり、まちの方とも話す機会が増えました。先週の木曜日はじめて「PARADISE SALON(※1)」にお伺いしたんですけれど…アート方面の方ばかりが通っているのかと思ったら、本当に地域の方ばかりがいらしていて驚きました。そういった風にPARADISEの4階のフロアもつながりが広がっていけばいいなと感じています。

寺井:確かにもっとアートと地元がつながっていけたらいいですね。そういうお手伝いも、僕らがしていけたらいいと思います。

高橋さん:松戸のエリアにはふらっと集まれる集会所というのはなかったので、今回浜友観光さんからPARADISEのような場所を提供していただいて本当によかったです。新しいアイデアがでてきたり、スタッフ一同これからどういう風に展開していこうかと考えている所です。地元企業と提携したり、まちを広げていきたいと思っています。

小林さん:今回は本当に場所を提供しているだけですが、「NEW MAD PARADISE」のような地域にひらくイベントを是非地元の企業さんともコラボレーションなどしてもっともっと広がって開いていけたらいいですね。

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地域の方々が見守る中、約40分程のトークセッションの後、翌日の「NEW MAD PARADISE」の出演者紹介や懇親会、会場を案内するツアーを行い、イベントは終了しました。
浜友観光さんの思いを受けた、気になる「NEW MAD PARADISE」の様子は連載・コラムでお届けいたします。お楽しみに。

※1 PARADISEの向かいの本町御酒所で、アーティスト滞在中の毎週木曜日に開かれていた交流サロン。詳細はPARADISE AIR ウェブサイトをご覧下さい。

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