丘の上の真っ白な階段街

皆さんは、南イタリアにあるチステルニーノという街をご存知でしょうか？長靴のちょうどかかと辺りにある、人口１万人ほどの小さな街です。一歩足を踏み入れると、そこに広がるのは「白い迷路」

家々の間を縫うように、狭い袋小路が入り組みます。城壁内の狭い土地に高層の建物を建てることによって発展させてきたチステルニーノは、階段の街と言われるほど沢山の外階段があります。

背の高い石壁で覆われた白の世界には、所々に植物の緑、そして色とりどりの店看板が宝石のように散らばり、迷路の中で宝探しをしているよう。

ふと見上げると、そこには青く澄み渡った空が。イタリアで最も美しい街の１つと言われる、実に素晴らしい景観です。

松戸にも、そんなチステルニーノの街並みを切り取ったような素敵な物件を見つけました。

マンションのエントランスをくぐると、そこには空まで届かんばかりの長い長い階段が。今回のお部屋は、長い階段を挟んで両側に位置しています。太陽の光が差し込む白い壁に囲まれた階段をのぼると、所々に生えている植物の優しい緑が目に入ります。

24年7月に内装されたばかりのお部屋は玄関扉を開けると、一面に白の世界が広がります！玄関はもちろん、お部屋の中の壁もフローリングも戸棚も見事に白です！

玄関正面にはおしゃれなガラスの棚と大きなシューズラックが。ラックはブーツもなんなく収まるサイズです。

玄関を通り、左手のサービスルームに入ると太陽を浴びてツタを伸ばした植物が小振りな窓からお目見えします。てすりを包み込むように伸びたその緑は決して邪魔にならず、むしろごく自然体にマンションの景色にマッチしています。

そのまま廊下を進み右手にある洋室からは、先ほどまで上ってきた階段を上から見下ろせます。

奥にはこれまたキレイな洗面所とお風呂場があります。お風呂はもちろん追い炊き可能です。

廊下を抜けるとひと際目を引くオープンキッチンに、大きな窓から差し込む光で開放感溢れるリビングが広がります。

イタリアらしい（？）情熱の赤で統一されたキッチンはデザインのみならず実用性にも優れています。収納スペースもばっちり確保されているほか、ガスコンロ脇にはお風呂場の給湯スイッチがあり、料理をしながらお風呂を沸かすことも可能。1つのスペースに居ながら2つの家事をこなせるのはなんとも嬉しい限りです。

約20帖のリビングは贅沢すぎるくらいの広さ。さらに目を引くのは壁に開けられた収納用の棚です。奥行きも十分なので単なる収納スペースとしてだけではなく、少し配置を考えてお気に入りのインテリア雑貨などを飾るのもいいですね。見る人の目を楽しめませる工夫がなされています。

本物件は2階ですがマンションが階段状になっているため、低層階にも関わらずベランダからの眺めは良好。ベランダで遊んでいるお子さんの様子も、キッチンに居ながらしっかりと確認できて安心です。

リビング右隣の洋室は、窓から光が差し込んでとても明るい雰囲気。3つある部屋のうち最も風通しが良く、日当り良好のお部屋です。

南イタリアの太陽に愛された街並みを思わせる、白に囲まれた建物。シンプルだけどセンスの光る個性的な内装。部屋に入らないとわからない細かなデザインや窓からの風景を発見することは、なんだか異国の路地で小さなショップを散策するようなワクワク感に似ています。このお部屋には訪れた者にしか分からない魅力があるのです。

そんな魅力を見つけられればお部屋に対する愛着が人一倍湧いてくるのが不思議なところ。そう思ってみてみるとなんだか、間取りまでイタリアのカタチに見えてきました。

そんなちょっとオーバーな表現でも身振り手振りでお部屋の話をしたくなるような陽気なイタリア気質を持った方にオススメなこの物件。

細部にわたってちょっと自慢したくなるマンションは、あなたにその魅力を見つけられることを待っています。

［text:澤木香織］