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子どもやママでもできるプチ起業プログラム

概要

MAD Cityに拠点を構える子どもの民間居場所づくり事業「さくら広場」、およびさくら広場の持続性を高めるため派生して生まれたコーヒー焙煎事業「サクラパルティ」を題材にした起業プログラムです。個々人が身近なところから自然に続けられる生業をつくるための起業を行うための手法や実践を、これまでビジネスとは縁遠いとされてきたドロップアウト層の中高生とともに行います。そうした知見はママ層をはじめ多くの大人にも有用な起業スキルになると考えています。

  • プロジェクト名
    • 子どもやママでもできるプチ起業プログラム
  • 実施期間
    • 2023年3月~進行中

ストーリー

経済構造の成熟とともに小規模事業者化やフリーランス化が進むといった研究結果が海外を中心に進んでいます。日本社会においても金銭の多寡でなくウェルネスを意識して仕事と暮らしの関係を考える若い世代の登場や、アフターコロナ社会でのテレワーク普及がそのようなフリーランス傾向を後押ししています。こういった時代にあって、偏差値教育や大企業への就職といった過去の「人生すごろく」とは異なる仕事への関わりが必要であると考え、社会復帰に悩むママ層やニート層が活用できる起業を知見を探ることが本PJの出発点でした。

その一方でオンラインで授業出席がほぼ完結するN高・S高の生徒数が約2.5万人となり日本最大の生徒数を誇る高等学校となったように、若者の教育現場では既存の教育システムからドロップアウトしたり、自ら望んで違った教育を求める若者が増大しています。彼らこそこれまでとは異なる仕事への関わり方として、小規模事業者やフリーランスの大きな母集団となることが期待されます。その際、大企業の下請けや、IPOやバイアウトといったマッチョでビジネス感の強い起業ではなく、自らの個性や趣味嗜好を活かした小さなビジネスを目指せるようになるべく、平易な技術で仕事を作ることを研究し始めました。

成果

「さくら広場」を利用する親子に参加いただき、プログラム組成のためのキックオフを行いました。既に事業化している「サクラパルティ」の焙煎事業を題材に基本的なビジネスモデルを共有するとともに、今後は各自がこのモデルにどのようなアレンジをし得るかの検討を行って起業プログラムを実装していきます。

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手法

自然発生的に成長した事例を観察する

さくら広場は子どもの居場所から発展し、補習学習塾や子ども食堂の運営主体になっています。その間、サクラパルティには居場所に集まる小中高生や彼らのママ層などが担い手として関わってきました。小規模事業者やフリーランスが多数を占めるごく複雑な生態系が実現するにあたっては、柔軟なトライ&エラーの積み重ねが重要だと考えられます。その好例としてさくら広場/サクラパルティの活動を観察することが知見の発端となりました。

チープなビジネスを掘り下げる

大企業でも小規模事業者でも、事業には等しくビジネスモデルが存在します。しかし小さく陳腐なビジネスであればあるほど、仕入プロセス、原材料費割合、オペレーション労力、マーケティング施策、付加価値要素などといったビジネスモデルの精査は御座なりにされています。サクラパルティの焙煎事業でもそうした把握はほとんどなく、ビジネスモデルの分解と分析で多くの改善点や弱点、さらに強みを把握することができました。

ビジネスモデルにプラスアルファする要素を共創する

サクラパルティの珈琲焙煎には物理的に特殊な付加価値があったわけではありません。しかし多くの方々が毎日のように使用し、挽き立てがなんだかんだ美味しい珈琲焙煎のようなコモディティ(日用品)的な事業では、むしろストーリー性やクリエイティブの付加価値が重要でした。サクラパルティにおいては特定のイラストレーターとの連携が重要でしたが、同様の付加価値は各自の創意工夫で限りなく打ち手の余地があることが想定できました。

新たなパートナーを模索する

単コモディティ的で小さくはじめることのできる事業は、それゆえに非効率を抱えることが多く、逆にいえば発展するなかで他事業者との連携や規模の経済といった改善の可能性が大きいとも言えます。MAD Cityにはサクラパルティ以外にも珈琲豆の生産から焙煎まで行うマハメルコーヒーをはじめ、同様に焙煎に関わる事業者が複数存在していることから、新たな連携の可能性が確認できました。

メンバー

さくら広場/サクラパルティ
臼井隆史
株式会社まちづクリエイティブ

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