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江戸川河川敷の放射線量調査の様子。

【やってみた】江戸川河川敷バーベキューの前に、会場付近の放射線量を測定しました

江戸川河川敷と放射能汚染

MAD Cityによるクラウドファンド「 みんなで江戸川河川敷BBQをしましょう!MAD City FUNDING 」が支援者や応援してくれた方々のおかげで達成させることが出来ました。今年秋に江戸川河川敷バーベキューを開催するために準備中です。ところで、江戸川河川敷は2011年以来の放射能の問題とは切っても切れない関係にあります。詳細は以下の記事をご覧ください。

放射能汚染は目に見えないからこそ意識しづらい問題です。

放射能汚染は目に見えないからこそ意識しづらい問題です。測定当日の河川敷ではキャッチボールをしている人がいました。

バーベキュー会場の線量を測定

今回、簡易線量計を使って江戸川河川敷(バーベキュー会場予定地付近)の放射線量を測定調査しました。結果をご報告します。

線量計、メジャー、記録表を持って河川敷へ。入居者さんも手伝ってくださいました。

線量計、メジャー、記録表を持って河川敷へ。入居者さんも手伝ってくださいました。

放射線量の除染基準

測定結果に行く前に、そもそも放射線量の除染基準について確認しておきます。具体的には、位置は地上50cm~1mで0.23μSv(マイクロシーベルト)という数値が行政が除染を行う基準となります。なお、Sv(シーベルト)とは「人体が受けた放射線による影響の度合いを表す単位」です。

環境省では、放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況重点調査地域の指定や、除染実施計画を策定する地域の要件を、毎時0.23マイクロシーベルト(μSv)以上の地域であることとしました(測定位置は地上50cm~1m)。

国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠

放射線量の測定方法

次に、放射線量の測定方法についても確認しておきます。線量計は簡易なものから複雑なものまで目的や用途によって様々に販売されています。

 家の中、庭、道路や公園などの環境で放射線量を測定したい場合には、マイクロシーベルト毎時(μSv/h)の表示がある放射線測定器(線量率計)を使用します。

家の中、庭、道路や公園などの環境で放射線量を測定したい場合には、マイクロシーベルト毎時(μSv/h)の表示がある放射線測定器(線量率計)を使用します。

測定は、測定器を地面と平行にして行います。放射線測定器の性能や測定方法の違いによって変わってきますが、今回の線量計はもっとも簡易型の機材。1回あたりの計測に必要な時間は3分程度、誤差±20%が仕様となっています。厳密な数値は分からないものの、場所のリスクを大まかに把握することは可能です。

江戸川河川敷のバーベキュー会場予定地にて、放射線量の測定開始。

江戸川河川敷のバーベキュー会場予定地にて、放射線量の測定開始。

放射線量の測定結果

バーベキューのテントを置く場所や参加者同士で歓談しそうな手すりのある場所、日差しを遮る場所、河川敷の茂みの奥、トイレ付近などなど、計7箇所を測定しました。地表1m地点で計測したほか、参考値として地表0m地点でも計測しています。

線量計はエステーの家庭用放射線測定器を使用しました。

線量計はエステーの家庭用放射線測定器を使用しました。

なお過去との比較でいいますと、MAD Cityでは震災直後の2011年5月にも線量測定を行っています。そのときは今回のバーベキュー会場の地点は、空中:0.38μSv/h(地表:0.48μSv/h)という線量でした。本来除染が必要な数値だった、ということになります。

その後に除染作業は行われていないはずですが、定期的な除草や自然の風雨によっても、結果的に数値が落ち着くことは想定できることです(なおどこかにその線量が移動しているだけではあるので、これは一概に喜んで終わるべきことでないことは記しておきます)。結果、4年前の測定結果よりも、数値は下がって除染対象となる地点は見受けられませんでした。地点には茂みの奥深くも含まれていますので、一時的にバーベキューのようなイベントで使用することは可能だと結論しています。

ただし、日常的に雨水が溜まるであろう低地・日陰の地点では、比較的高い数値でした。地表1mで0.19μSv/hですので除染対象とは言えませんが、誤差±20%がマイナスになった場合は基準値ギリギリに近い地点である可能性があります。また地表0mでは0.24μSv/hでしたので、寝転がるなどしないほうが良いと思われます。決して思考停止して無防備で良いということではなく、やはり場所によってはお子様の立ち入りが無いように注意するなどの配慮は必要です。

河川敷測定結果修正

バーベキュー会場付近を7箇所、地表1mと0mで測定した結果です。

河川敷バーベキューをキッカケに、公共空間の利活用・あり方について考える

放射線測定のこの日、天気も良く河川敷でキャッチボールをする青年やランニングする人たち、談笑するカップル、犬を散歩させているおばさまなど、人数は少ないものの河川敷を憩いの空間に利用している地域住民がいることも印象深い光景でした。こうした公共空間の利活用やあり方について考えることは、子育てや教育、防災や福祉などの身近な社会的課題と向き合う第一歩だと思います。

公共空間の利活用などにご興味ある方は以下の記事などもご覧ください。

また、クラウドファンド成立に伴い、以下のイベントも企画していますので、ご興味ある方はお越しください。

著者プロフィール

funahashi taku

funahashi taku

空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/

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