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赤い螺旋階段が目立ちます。こっそり昇ってみました!

螺旋階段は日常に潜むアートだ!築古物件探索記(6)

※このコラムはMAD Cityエリア内で見つけた個性的な建物をご紹介する連載です。

連載「築古物件探索記」

築古物件万歳

歩いていてワクワクするようなまちってどんなまちでしょうか?同じようなデザインの建売住宅やマンションが連なっているまちでワクワクするというのは少し無理があるように思います。むしろ新旧の建物が混在して、その土地の独自性や、歴史や文化を感じることができるまちに魅力を感じます。松戸はごく一般的な地方都市で、歴史的建造物で有名な街というわけではありませんが、それでも古い建物はひっそりと眠っています。そこで今回はMAD Cityエリアの個性豊かな築古物件たちをご紹介していきます。

こちらの建物も築50年弱とけっこう年季が入っています。右側にMAD City GALLERYが入居していますが、もともとは洋服屋さんでした。

こちらの建物も築50年弱とけっこう年季が入っています。右側にMAD City GALLERYが入居していますが、もともとは洋服屋さんでした。

つい昇ったり降りたしたくなる?!

みなさん、螺旋階段ってなんかちょっとわくわくしませんか?ひょっとしたら自宅や学校、職場にもあるかもしれませんね。筆者の場合、階段って登るのは基本的に億劫ですが、螺旋階段だと回転しながら昇ったり降りたりするのがちょっと楽しいです。エレベーターと螺旋階段があって、時間に余裕があったら螺旋階段使いますね。意味もなく。

意味もなく昇り降りしたくなる螺旋階段。デザイン性と機能性に優れていることから、現代建築に多く取り入れられているとか。

意味もなく昇り降りしたくなる螺旋階段。デザイン性と機能性に優れていることから、現代建築に多く取り入れられているとか。(画像引用元)

日常に潜むアート

螺旋階段について調べてみると、世界各地にある魅惑的な螺旋階段がたくさん出てきます。たとえばこちらのサイトによると「日常に潜むアート」だなんて紹介されていて、これはまちづくり的にも螺旋階段ってまちの魅力の一つなんじゃないかな、って思ったりします。ということで今回は、MAD Cityエリア内で出会った螺旋階段を3つご紹介します。(なお登場する名称はMAD Cityスタッフが勝手に付けた愛称です)

こちらのサイトには魅惑的な螺旋階段が多数紹介されています。見てるだけでも飽きないですね。

こちらのサイトには魅惑的な螺旋階段が多数紹介されています。見てるだけでも飽きないですね。(画像引用元)

 街中の螺旋階段

松戸駅周辺の住宅街にあるこちらの3階立てのビルには、非常階段用なのか、見事な螺旋階段があります。推測ですが、狭小な土地の上に建物を建てざるを得ない状況の中で作られた非常用階段はスペースの都合上、螺旋階段になるしかったのではないかと思います。つまり、アートやデザインなどといった文脈とは全く別で作られた(あくまでも機能性重視)結果、むしろアート的な存在感を得たということ。そんな、なんとも倒錯した魅力が街中の螺旋階段にはあります。

こちらの3階立てのビルは、よく見ると屋上まで螺旋階段で行けます。昇ってみたい…。

こちらの3階立てのビルは、よく見ると屋上まで螺旋階段で行けます。昇ってみたい…。

キュービック松戸ビル

こちらは松戸駅前にありますビルですが、キューブ状のモジュールがたくさんくっついたような特徴的な形をしています。結構高いビルなので中にエレベーターでもありそうなビルですが、さらにあえて螺旋階段を採用しているところにオーナーさんの遊び心を感じます。しかも色が赤い!デザイン性と機能性を兼ね揃えているのが螺旋階段の魅力ですが、カラーリングもポイントの一つですね。

赤い螺旋階段が目立ちます。こっそり昇ってみました!

赤い螺旋階段が目立ちます。こっそり昇ってみました!ちなみにエレベーターもやはりありました。

スパイラルビル

最後はこちらのビル。テナント募集中の看板が出ていました。しかしなんとも劣化(赤錆)が進んでいて、せっかくのスパイラル(螺旋階段)がもったいない。思い切って螺旋階段をカラフルな色に塗り直すだけでも印象変わるのになーって思います。

低層階のビルに多い螺旋階段。見た目にも楽しませてくれます。

低層階のビルに多い螺旋階段。見た目にも楽しませてくれます。

ちょっと変わった物件を探している方は、MAD Cityまでお問い合わせください

MAD Cityではちょっと変わった物件を取り扱っています。元々は一見古くて見向きもされないような建物だった物件も数多くあります。ぜひ物件検索してみてください。また、MAD Cityでは入居者の移転後の暮らしをより豊かで魅力あるものにするために様々なサポートをご提供しています。あわせてチェックしてみてください。

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また、今回ご紹介したような建物のような個性的なデザインや古さが逆に魅力となっている物件をご存知の方はぜひ情報提供いただけたらと思います。物件相談から探索まで、できる限り対応させていただきます。

個性的な物件の情報提供、物件相談・探索はこちらまで

※なお、今回ご紹介した建物はMAD Cityエリア内に実在の建物ですが、入居者を募集している不動産物件ではありません。

連載「築古物件探索記」

(2016/04/11)

著者プロフィール

funahashi taku

funahashi taku

空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/

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