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昭和フォントに看板建築という昭和レトロ感あふれる「弁当屋さち」

松戸に眠る昭和レトロな建物たち!築古物件探索記(4)

※このコラムはMAD Cityエリア内で見つけた個性的な建物をご紹介する連載です。

連載「築古物件探索記」

築古物件万歳

歩いていてワクワクするようなまちってどんなまちでしょうか?同じようなデザインの建売住宅やマンションが連なっているまちでワクワクするというのは少し無理があるように思います。むしろ新旧の建物が混在して、その土地の独自性や、歴史や文化を感じることができるまちに魅力を感じます。松戸はごく一般的な地方都市で、歴史的建造物で有名な街というわけではありませんが、それでも古い建物はひっそりと眠っています。そこで今回はMAD Cityエリアの個性豊かな築古物件たちをご紹介していきます。

こちらの建物も築50年弱とけっこう年季が入っています。右側にMAD City GALLERYが入居していますが、もともとは洋服屋さんでした。

こちらの建物も築50年弱とけっこう年季が入っています。右側にMAD City GALLERYが入居していますが、もともとは洋服屋さんでした。

松戸市内の住宅の約3割は昭和55年以前に建てられた

昨年11月に国土交通省から発表された「平成26年空家実態調査 集計結果について」によると、調査対象の戸建て空き家の建築時期は昭和55年以前(旧耐震耐震基準時代:建築基準法の耐震性に関する基準が大幅に改正される前)のものが約6割という結果が出ています。これはどういうことかというと、建築時期が古いほど空き家になる傾向があるということです。では松戸市内には、建築時期が昭和55年以前の住宅はどれくらいあるのでしょうか。

「平成25年住宅・土地統計調査」によると、松戸市の居住世帯有りの住宅総数は209,860戸、そのうち建築時期が昭和35年以前が3,760戸、昭和36年〜45年が16,280戸、昭和46年〜55年が37,000戸です。つまり、松戸市内の57,040戸の住宅は空き家になる傾向がある昭和55年以前に建てられた住宅です(松戸市内の居住世帯有りの住宅総数の約3割)。また、松戸市内の空き家総数は27,630戸。統計データ上からは松戸市内の空き家の建築時期まではわからなかったので、居住世帯有りの住宅総数の約3割が昭和55年以前に建てられた住宅であるということに倣うと、松戸市内の92,100戸の空き家は昭和55年以前に建てられた住宅と推測できます。

昔、宿場町として栄えた旧水戸街道沿いの三叉路。昭和の街並や建築物が今も残ります。

昔、宿場町として栄えた旧水戸街道沿いの三叉路。昭和の街並や建築物が今も残ります。

ハコを活かしてコンテンツをアップデートする

こうした古い建物は解体して新しい建物を建てるという考え方ももちろんありますが、これら昭和建築の中にはまちの歴史や記憶を感じさせてくれたり、デザイン的に優れた建物もたくさん含まれています。今はシャッターが下りてしまった建物も、業種や業態を変えるなど中身(コンテンツ)をアップデートすれば魅力的なまちの財産に蘇らせることができます。今回は、そんなポテンシャルを感じる昭和レトロな建物を3つご紹介します。(なお登場する名称はMAD Cityスタッフが勝手に付けた愛称です)

東京谷中で空き家になっていた木造の元学生アパートがギャラリー、カフェ、レンタルスペース、美容室、アトリエ、設計事務所などにリノベーションされた「HAGISO」。空き家だった建物がまちのコンテンツとして生まれ変わっている好例です。

東京谷中で空き家になっていた木造の元学生アパートがギャラリー、カフェ、レンタルスペース、美容室、アトリエ、設計事務所などにリノベーションされた「HAGISO」。空き家だった建物がまちのコンテンツとして生まれ変わっている好例です。(画像引用元)

リバース長屋

看板がリバースしてしまっているこちらの長屋風の建物。看板のフォントが昭和レトロ感を醸し出しています。現在はシャッターが閉まっていてなんとも物悲しい。所有者さんは2階に住んでいらっしゃるのか、はたまた別の所にお住まいなのかはわかりません。それにしてもこちらの建物の看板、こうした昭和レトロな雰囲気漂うフォントはどこか落ち着きませんか?こうした建物を使うことで昔の名残を活かしつつ、魅力的なお店やまちの課題解決のためのサービスが行われる場所に生まれ変わると面白そうです。

おそらく昔は薬局だった「リバース長屋」。

おそらく昔は薬局だった「リバース長屋」。

ほのかにBarBer

垂直に立ち上がった看板建築がインパクトになっているこちらの建物。よく見ると、壁面に赤・白・青の床屋さんでよく見かけるクルクル回る円柱形の看板が付いています。この円柱形の看板、名前を「サインポール」と言います。なんと、理髪店であることを表す世界共通のマークだそうです。看板建築にサインポール、昭和レトロ好きなら立ち止まって見てしまう建物です。

小さめのサインポールがうっすらと床屋であった昔を思わせる「ほのかにBarBer」。

小さめのサインポールがうっすらと床屋であった昔を思わせる「ほのかにBarBer」。

弁当屋さち

こちらの建物も看板建築が昔、お店だったことを思わせてくれます。昭和フォントで書かれた<お持ち帰りメニュー>は、おにぎり、焼肉弁当、カツ丼弁当、焼きそば、という組み合わせ。きっと人気メニューだったことを伺わせます。こちらの建物、駅近かつ路面沿いという好立地なのは写真を見ればわかります。しかしそれ以上に、看板建築や昭和フォントに加え、小ぶりな間口や白い外壁など、昭和レトロ好きにはたまらない建物です。

昭和フォントに看板建築という昭和レトロ感あふれる「弁当屋さち」

昭和フォントに看板建築という昭和レトロ感あふれる「弁当屋さち」

ちょっと変わった物件を探している方は、MAD Cityまでお問い合わせください

MAD Cityではちょっと変わった物件を取り扱っています。今回ご紹介したような、元々は一見古くて見向きもされないような建物だった物件も数多くあります。ぜひ物件検索してみてください。また、MAD Cityでは入居者の移転後の暮らしをより豊かで魅力あるものにするために様々なサポートをご提供しています。あわせてチェックしてみてください。

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また、今回ご紹介したような建物のような個性的なデザインや古さが逆に魅力となっている物件をご存知の方はぜひ情報提供いただけたらと思います。物件相談から探索まで、できる限り対応させていただきます。

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※なお、今回ご紹介した建物はMAD Cityエリア内に実在の建物ですが、入居者を募集している不動産物件ではありません

連載「築古物件探索記」

著者プロフィール

funahashi taku

funahashi taku

空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/

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