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古民家を改装した共同アトリエ「madlab」活動紹介
MAD Cityには住居やアトリエを構えているアーティスト、クリエイターの方が沢山いらっしゃいます。
様々な才能を持った人たちがこの狭いMAD Cityエリア(半径500mの円)で活動されていると、新しいつながりが次々と生まれていきます。
毎日何かが生まれ、育まれているMAD Cityの日常の中から、要注目の情報を皆さんにお伝えしていきたいと思います。
入居者の皆さんのアトリエや工房を覗いているような気分でお付き合いください!
第一回 松戸21世紀の森と広場 野外彫刻プロジェクトS/TE 2014/
松戸市民憩いの場である「21世紀の森と広場」は、芝生、湿地帯、森林、農園が配された広大な公園です。併設される「市立博物館」や「森のホール21」も近くにお住まいの方なら一度は訪れたことがあるスポットではないでしょうか。
紅葉の見ごろを迎えた公園にて、「S/TE 2014/ 第一回 松戸21世紀の森と広場 野外彫刻プロジェクト」と題して、MAD Cityに所縁の深いアーティストの作品が展示されています。
金属を素材としながらも自然の中に溶け込み、風景の一部となっているこちらの作品は、MAD Cityにアトリエを構える四方謙一さんの作品です。四方さんのアトリエは古民家群をシェアアトリエとして活用している「古民家スタジオ 旧・原田米店」にあり、こちらの作品の一部もここで制作されました。
古民家を改装した共同アトリエ「madlab」
このアトリエの名前は「madlab(マッドラボ)」。四方さんも含む、複数のアーティストの共同の制作の場です。スペースの代表者は、MAD Cityプロジェクト創設期から入居されている、建築家の森純平さん。
森さんはMAD Cityの「DIYリノベ事業」のパートナーとして一緒に家づくりに携わったり、MAD Cityの拠点「PARADISE STUDIO」でアーティストインレジデンスを運営する地域団体「松戸まちづくり会議」の事務局を担当したりと、まちを舞台に活躍されている注目の若手建築家です。
今回の「21世紀の森と広場」での展示は、森さんの松戸での活動を知った市の職員の方から相談され、ディレクションをすることになったそうです。展示開始までは時間がなかったことに加え、野外展示、それも公園であることから安全面での実績が必要であり、昨年度神戸ビエンナーレなどで展示経験のある四方さん等の作品を中心に企画を提案しました。
作品への評価は予想以上に好評で、作品の設置やメンテナンスの際には親子連れや散歩中の中高年の方など幅広い世代の方から「きれいな作品ですね」「ずっと設置されていたらいいのに」などと多くの声を掛けられているようです。
今後の構想について
森さんによると、この展示は今年度の展示期間(2014年11月2日(日)~2015年3月15日(日))だけではなく、継続して公園を考えていくきっかけとして長期的に構想を検討しているそうです。更には今回の展示を足がかりに「21世紀の森と広場」以外にもMAD Cityエリアにある歴史ある建物や公園、河原など、住民にも余り知られていない地域の資源があることに驚き、展開の可能性を感じているということを話してくださいました。
また、madlabの他のメンバーもハンガリーで個展を行っていたり、世界でも通用する質の高いものを作り続けています。
MAD Cityの小さなアトリエでつくられた作品が世界中で発表され、多くの人と触れ合っていることを感じられる展示となっておりますので、ぜひご覧いただければと思います。
「madlab」のメンバーの今後の活躍にどうぞご期待ください!
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