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まだあります、天然の現代アート・トタン建築!築古物件探索記(2)
※このコラムはMAD Cityエリア内で見つけた個性的な建物をご紹介する連載です。
連載「築古物件探索記」
築古物件万歳
歩いていてワクワクするようなまちってどんなまちでしょうか?同じようなデザインの建売住宅やマンションが連なっているまちでワクワクするというのは少し無理があるように思います。むしろ新旧の建物が混在して、その土地の独自性や、歴史や文化を感じることができるまちに魅力を感じます。松戸はごく一般的な地方都市で、歴史的建造物で有名な街というわけではありませんが、それでも古い建物はひっそりと眠っています。そこで今回はMAD Cityエリアの個性豊かな築古物件たちをご紹介していきます。
こちらの建物も築50年弱とけっこう年季が入っています。右側にMAD City GALLERYが入居していますが、もともとは洋服屋さんでした。
まだあります!「トタニズム」
一見何の変哲も無いトタン建築ですが、ノスタルジーとアバンギャルドを内包している天然の現代アートである、と先週の記事でご紹介しました。
トタン建築の魅力は、錆や色彩が経年変化により自然に広がっていくことで、独特かつ思ってもみないような表現を生み出していることです。「トタニズム」なる言葉もあるくらいです。
「トタニズム」とはトタンで覆われた建物の時間経過と共に浮かび上がってくる腐食や塗装の色彩を楽しみ、愛でる行為。街に佇むトタン建築には長い間、風雨にさらされる事で独特で複雑なイメージが現れる。
instagramで「トタニズム」と検索すると、トタンアートがたくさん出てきました。(画像引用元)
それではMAD Cityエリア内で見つけたトタン建築をいくつかご紹介します。(なお登場する名称はMAD Cityスタッフが勝手に付けた愛称です)
うめにさくらアパート
川沿いに面しているこちらのアパート。桜色の外壁トタンの錆具合から、かなり年季が入っているのが感じられます。トタニズム的視点で見ると、錆がトタンの凹凸に沿って棒グラフ上に広がっていて、トタンならではの模様がなんとも味があります。さらに、桜色のトタンというのはなかなか遭遇しないレアトタンです。写真からはわかりづらいですが、アパートの周りには梅の花が咲いていて、まさに「うめにさくらアパート」と言えます。
川沿いの角地という好立地にある「うめにさくらアパート」。
ペールブルーアパート
ペールブルーの外壁トタンが印象的なこちらのアパート。普通、外壁トタンというと、茶色や赤茶色といった暗い色が多く使われますが、あえて淡いペールトーンを使っていることで外観的に爽やかさを演出しています。外壁トタンの色一つで、見る人の心を明るくさせてくれるなんて素敵です。
淡い水色の外壁トタンがいい感じな「ペールブルーアパート」。
ペールグリーンアパート
こちらのペールグリーンの外壁トタンのアパート、先に紹介した「ペールブルーアパート」になんだか雰囲気が似ていませんか?それもそのはず、同じ敷地内に2棟ある姉妹アパートなのです。しかも土手に面していて、2階の窓からの眺望はかなり良さそうです。外壁トタンをペールトーンで揃えるあたりはオーナーさんのセンスの良さが伺えます。
青空に映える薄緑色の外壁トタン。しかも土手沿いという好立地。
ちょっと変わった物件を探している方は、MAD Cityまでお問い合わせください
トタンに広がる錆は、人間の手でコントロールできないゆえの「味」があります。錆の模様やグラデーションは天然のアート作品とも言えます。MAD Cityではちょっと変わった物件を取り扱っています。今回ご紹介したような、元々は一見古くて見向きもされないような建物だった物件も数多くあります。ぜひ物件検索してみてください。また、MAD Cityでは入居者の移転後の暮らしをより豊かで魅力あるものにするために様々なサポートをご提供しています。あわせてチェックしてみてください。
また、今回ご紹介したような建物のような個性的なデザインや古さが逆に魅力となっている物件をご存知の方はぜひ情報提供いただけたらと思います。物件相談から探索まで、できる限り対応させていただきます。
※なお、今回ご紹介した建物はMAD Cityエリア内に実在の建物ですが、入居者を募集している不動産物件ではありません。
連載「築古物件探索記」
著者プロフィール
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funahashi taku
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空き家を魅力的な「まちのコンテンツ」に生まれ変わらせたり、社会的課題解決のツールとして活用したい、そんな観点から書いているブログ「空き家グッド」を運営しています。2015年6月からはMAD Cityのウェブメディア「madcity.jp」に記事をちょくちょく寄稿しています。
http://akiya123.hatenablog.com/
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