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インターン生が空き家に住みながら改装を行う!『ヤドカリプロジェクト』
ヤドカリプロジェクトとは
ヤドカリプロジェクトとは、まちづクリエイティブのインターン生が自分たちで企画立案したプロジェクトです。インターン生が空き家を改装しながら移り住み、使われなくなった空き家を再生し、空き家に新しい価値を生み出し、将来の入居者に引き継ぐというものです。小さな活動ながらも、空き家問題に正面から向き合い、まちに貢献することを目指す試みです。
今回はヤドカリプロジェクト第1弾として、松戸駅から徒歩4分のビルにある1室を改装します。
『解体』ワークショップ! 〜ヤドカリプロジェクト〜
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以下、インターン生たちからのプロジェクトに関するご説明です。
ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
———-
はじめまして!
株式会社まちづクリエイティブ(http://www.machizu-creative.com)のインターン生、湯浅(左)と大野(右)です!
僕たちは普段、まちづクリエイティブでインターンとして働きながら、まちづくりを学んでいます。
MAD City に関わり始めたことによって、いろいろな入居者さんの取組みやDIY事例を目にする機会を持つようになりました。皆さんの活動を見ながら、自分たちでも何 かをやってみたい、自分たちにももっと面白いことができるのではないか、という思いが日に日に強くなっていました。
湯浅は大学院で建築を学んでいるのですが、もともとMAD Cityに来たきっかけは、「DIYリノベ」への興味です。授業では実際の改装に携わる機会はないので、いつか実際に自分で設計した部屋を作りたいと考えていました。
また、大野は往復4時間かけて通勤しており、その移動時間がもったいない、せっかくまちづくりを学ぶのだから、まちの中に住みながら学びたい、と考えていました。
ちょうどそんな時、MAD Cityで新しい物件が登場したので、「自分たちが実際に住みながら、自分たちのアイデアで改装してみたい!」と手を上げました。
こうして生まれたのが、ヤドカリプロジェクトです。実際に住みながら自分たちが考えた部屋をつくっていくことで、まちにより深く関わり、まちに僕たちの足跡を残していきたいと思っています!
みなさまご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
続ける思い、つながる場所!ヤドカリプロジェクト!
このプロジェクトは、学生の力でどこまでできるかという挑戦です!
僕たちインターン生が松戸の空き家を借りてそこに住み着き、自分たちの手で古くなった間取りを使いやすくなるように改修をしていきます。さらに僕たちが任期を終えても、また次のインターン生が思いを引き継ぎ、新しく改修していきます。そして、そこが「場所」として完成したとき、次の空き家に移り住み、また改修をしていきます。そう、まるで“ヤドカリ”が自らの成長に合わせて、貝殻から貝殻へと移り住んでいくように・・・
ヤドカリプロジェクトの目指すこと
このプロジェクトでは、空き家を再生しながら「場所」をつくることで、インターン生の学び方や働き方、まちづくりへの関わり方を変えたいと思います!
① まちづくりをより深く、リアルに学びたい!
まちづくりを学ぶ上で、地域の中に入りこむことはとても重要です。MAD City内にリアルな「場所」をつくることで実際に住民となり、より深くまちづくりについて学びたいと思います!
② 全国の学生と一緒に活動したい!
現在、大野は往復4時間の距離を電車で通いながらインターンをしています。この移動時間を地域に入って活動する時間にあてられたら・・・!インターンの仮住まいとなる「場所」をつくることで、遠方の学生でも一緒にまちづくり活動に関わることができるようになります。全国からまちづくりや地域活動に興味のある仲間を募り、一緒に活動したいと思います。
③ OBになってもまちづくりに関わり続けたい!
まちづクリエイティブは、地域の人とのつながりをとても大事にしています。それはインターンも例外ではありません。インターンは期間が終わってしまうと関係性が薄れてしまいがちですが、いつでも帰ってこられる「場所」をつくることで、まちとの関係性やインターン生同士の関係性を継続的なものとし、今以上に強くしたいと思います!
さらに、この「場所」はまちづクリエイティブのインターン生のみならず、同じ分野で悩みや活動を共にしたい学生たちの交流の拠点としても使える「場所」として使用しながら改装します。
④ 拠点を作り続け、自分たちの足跡を残したい!
この「場所」は、最後には誰かに使っていただくことを目指しています。この「場所」づくりは、使われなくなっていた空き家に多くの人が関わり、実際に住まい手が見つかって初めて完成するからです。住まい手が見つかった時、僕たちは次の空き家に移り住み、またそこを再生させます。この活動を続け、たくさんの人と関わりながら空き家を再生させることで、このまちに僕たちのインターンとしての足跡を残したいと考えています。
最初の拠点と具体的な活動内容
① 最初の拠点はここ!
「ヤドカリプロジェクト」の記念すべき最初の拠点は、松戸駅からほど近いこちらの建物(画像)。
特徴的な窓と、1階の中華屋さんの鮮やかな赤色が、目を引きます。今回は、この建物内の空き部屋を借りて、僕たちインターンが住み着きながらそこを改修していきます。
現状のお部屋は、こちら。
6帖間が3つ、すべて和室になっています。かつてオーナーさんのお母様が暮らしていた部屋というだけあって、僕たちにとってはまるでおばあちゃんの家に来たかのように思わせるお部屋です。バリアフリーを考えてか、部屋間の段差がなく、玄関もほとんど段差がありません。玄関に入るとすぐに部屋、といった印象。
② 改装案はこんな感じ
改装するにあたって僕たちが大切にしているところは、2つです。
一つ目は、3室にあるうちの1室は手を加えずそのまま残すこと。
ヤドカリプロジェクトでは空き家に住み着きながら改修するため、改装中に寝泊まりできる場所が必要です。また、オーナーさんからもお母様がいなくなって寂しくなったとお聞きし、1室をそのままの状態で残すことにしました。改装しない居室を残すことで、この部屋の元々の面影をそっと残しておきたいと考えています。
もう一つは、大きな玄関をつくること。
ダイニング部分の床も剥がして、まとめて土間のような大きな玄関をつくります。このお部屋が、インターン生だけの寮としてではなく、地域の人たちや僕たちのような学生達との交流の場にしたいとの思いからです。大きな玄関は、文字通り皆さんを迎える玄関口として活用したいと考えています。
③今後の改装手順
今後、5回に分けてワークショップ形式で改装を行う予定です。
解体:既存の間仕切り・床を部分的に壊す。
壁塗り:既存の土壁に板をはり、白く塗る。
床貼り:畳が敷かれていた場所に床をはる。
家具づくり:仕切りとなる大きな本棚や、作業に必要なテーブルなどをつくる。(2回に分けて行います)
第1回は、プロの大工さんにお越しいただき、解体ワークショップを行います!
解体とは言っても、ただ壊すだけで終わりではありません。間仕切り壁や床の撤去することで、建物の普段見られない部分を見ることができます。ワークショップ後には、当日の様子や学びを記録としてまとめ、皆さんに共有したいと思います。どうぞお楽しみに!
MAD City funding「まちづくり会社のインターン生たちが空き家に住みながら改装を行う!「ヤドカリプロジェクト」〜解体編〜」を応援ください
ヤドカリプロジェクトは、MAD City独自のクラウドファンディング“MAD City funding”にて、改装にかかる費用と人手に対する応援を募ります。ワークショップ参加だけではなく、様々な形でこのプロジェクトに参加して頂いて、一緒に“ヤドカリ”をつくっていっていただけたらと思います。ご支援のほどよろしくお願いいたします!
最後に
ヤドカリプロジェクトは、インターン生が空き家に住み込み、「場所」をつくるプロジェクトです。この「場所」を通じてオーナーさんやまちの人たち、プロジェクトに関わる人をつなげ、地域に根ざしていきたいと思います。
このプロジェクトを達成するには、みなさまのお力が必要不可欠です!
多くの方々からの応援とご支援をお待ちしています!どうぞよろしくお願いいたします!!
Facebookにて、活動の様子を随時報告しております!
日々更新していますので、ぜひ“いいね!”を押してチェックしてください!
ヤドカリプロジェクトFacebookページ:http://www.facebook.com/yadokariproject
インターン募集について
株式会社まちづクリエイティブは、MAD Cityプロジェクトをはじめとする諸業務に携わっていただくインターンを募集しています。詳しい募集内容については「インターン募集のお知らせ」をご覧下さい。
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